<Product History>京商 DRONE RACER G-ZERO

売るヒント

2017/01/27 17:30

 市場拡大が期待されるドローン。京商の「DRONE RACER G-ZERO(ドローンレーサー ジーゼロ)」の特徴は低空飛行。しかし、実現するには、高度を認識する超音波センサーの仕組みに工夫を加える必要があった。

取材・文/南雲 亮平、写真/川嶋 久人

◇想いを語る人

京商
R/C営業本部R/Cグループ兼R&D本部R&Dグループ
石川博義マネージャー

・動画インタビュー
 

(1)飛行高度が一定

 改正された航空法が普及の足かせになっているドローン市場。「どこでも安全に使えるようにすることで状況を打破しよう」と、低空飛行でのレースの開催を画策したが「高度が安定せず、実現が難しかった」。そこから、飛行する高度を低く一定に保つ発想が生まれた。
 

DRONE RACER G-ZERO 20571W

(2)低空の持続を支えるセンサ

 超音波の送信部と受信部を分けることで、センサの反応速度が向上。地表から35cmという低空飛行を実現した。レースでは至近距離で機体同士が並んで飛行することもある。機体同士の干渉を避けるために、超音波を送信するタイミングをずらす工夫も。
 

(3)RCカーのように操縦を簡単に

 高度をパイロット側で制御する必要がないので、RCカーと同じ「ホイールタイプコントローラ」を採用。操縦の難易度を下げ、今までドローンを避けていたラジコンカーユーザーまでターゲットを広げた。
 

<詳細記事>
・京商のドローン、飛行の難易度を下げた理由
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年2月号から転載