アイ・オー・データ機器(I・Oデータ)は、新ブランド「PLANT」を立ち上げた。既存の枠組みにとらわれない新たな挑戦で、新しい技術や使い方を安心の日本品質ですばやく提供することが狙いだ。

最新技術をすばやく提供

 I・Oデータは、外付けHDDや液晶ディスプレイ、スマートフォン向けアクセサリなどを手がける総合周辺機器メーカーだ。安心して使える、こだわりの機能を搭載した製品を数多く世に送り出し、高い信頼と実績を積み重ねてきた。
 
201612191836_1.jpg
新ブランド「PLANT」のロゴ

 新ブランド「PLANT」が担う大きな役割の一つは、最新技術を取り入れた製品をすばやく提供すること。これまでの「堅実」というイメージとは若干異なるが、「最新の技術を触ってみたいけど、安心して使える日系ベンダーの商品は、なかなか出てこない」というユーザーの意見を受け、立ち上げを決めた。
 
201612191836_2.jpg
狙いは、新しい技術や使い方を「安心の日本品質」で提供すること

 最新技術をいち早く提供するのは、流行に敏感なユーザーやゲームユーザーなどをターゲットに、ハイスペック製品を展開する海外勢が得意とする場合が多い。I・Oデータは、「PLANT」を新たな武器に海外勢に対抗する方針で、ブランド名には「これまで培ったノウハウを土壌に、新しい芽となるような商品をお客様に届けたい」との思いを込めた。

機能はシンプルに

 I・Oデータが「PLANT」の第一弾として選んだのは、高速通信が可能なWi-Fiルータ。ジャンルとしては他社に先行を許しているが、そこにあえて挑んだ理由は、積極的な“攻めの姿勢”を鮮明にするのに最適だと判断したからだ。
 
201612191836_3.jpg
無線LANを皮切りに、製品ラインアップを拡大していく

 なかでもフラッグシップモデルの「WNPR2600G」は、通信速度を落とさずに複数の対応機器を接続できる「MU-MIMO」と、通信品質を安定させる「ビームフォーミング」に対応。通信速度は最大1733Mbps(規格値)を実現した。
 
201612191836_4.jpg
Wi-Fiルータ「WNPR2600G」

「MU-MIMO」と「ビームフォーミング」は通常、フラッグシップモデルのみに実装していたが、より一般のユーザー層に普及させるため、実装範囲を拡大。主力帯の製品に位置付ける「WNPR1167F」と「WNPR1167G」にも搭載した。 

 一方、電波の死角をつくらないI・Oデータの独自技術「360(さんろくまる)コネクト」などのユーザビリティを向上させる機能については、通常の「I-O DATA」ブランドのみで展開し、Wi-Fiルータに求められる本質をシンプルに追及するモデルに仕上げた。

既存製品との棲み分けは?

 I・Oデータは今後、カテゴリにこだわらず、「PLANT」の製品ラインアップを増やしていく方針。最終的に、現在のI・Oデータのイメージとは異なる新たなブランド色を打ち出したい考えで、話題になっているIoT分野での展開も視野に製品開発を進める。
 
201612191836_5.jpg
既存ブランドとは異なり、「PLANT」では先進性を追求する

 ただ、幅広いユーザー層をターゲットに、利便性や操作性を追求してきた既存のラインアップは大きな財産。これからも技術の発展に力を注ぎ、「PLANT」と両翼で顧客の拡大を目指す。