タイガー魔法瓶が「トラ」を使う理由は?

特集

2016/11/14 11:37

 タイガー魔法瓶が「トラ」を商標として使い始めたのは、二つの理由がある。一つ目は、魔法瓶の壊れやすいイメージを払しょくするためだ。


タイガー魔法瓶の最初の商標

 タイガー魔法瓶によると、トラの商標が誕生したのは、創業年の1923年(大正12年)のこと。最初の製品は、創業者の菊池武範氏が製造販売を始めた「虎印魔法瓶」だ。

 魔法瓶は当時、壊れやすいと考えられていた。そこで、強いイメージのある動物の「トラ」を表示し、耐久性の高さをアピールしていた。

 頑丈さに関しては、こんなエピソードも。創業年に発生した関東大震災では、問屋にあった魔法瓶も被害にあった。しかし、虎印魔法瓶だけは1本も割れなかったという。

 ちなみに、菊池氏の父・武揚氏は寅年の生まれ。父への恩を忘れないため、父が生まれた寅年にちなんでトラを選んだというのが、もう一つの理由だ。