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”エアコン”の語源をひもとく 空調のリーディングカンパニー・ダイキンの歩み

特集

2016/10/05 11:46

 1951年(昭和26年)、日本で初めて、一つのボタンで運転できるパッケージ型エアコン「ミフジレーターエヤコン」を発売したダイキン工業。この製品名は、”エアコン”という名称の語源になったといわれている。


日本初のパッケージ型エアコン「ミフジレーターエヤコン」

 商標の「ミフジレーター(MIFUJIRATOR)」とは、「三富士」と冷凍機の英語名である「リフリジレータ」を組み合わせた造語で、富士山山頂の白雪のようにさわやかな冷気を吹き込むという連想から名付けたという。

 現在、空調機器メーカーとして名を馳せるダイキンの発端となったのは、1924年に創業した大阪金属工業所(現:ダイキン)が製作した飛行機用ラジエーターチューブ。その後、1935年に、日本で初めてフロン冷媒の生産に成功。日本で初めて電車への冷房導入や、潜水艦への冷凍機納入などを手がけ、世界で唯一、冷媒開発から空調機器開発を一貫して行う空調のリーディングカンパニーとして動き始めた。
 

1924年に製作した飛行機のラジエーターチューブの参考画像

 2012年には、他社に先駆け、従来の代替フロン「HFC410A」に比べて温暖化係数が約3分の1の「HFC32」に冷媒を転換した。今年11月に発売予定の「うるさら7(Rシリーズ)」新モデルは、気流の制御を進化させただけではなく、快適さと省エネ性と高めた。冷媒・機器メーカーとして積み重ねてきた経験が、業務用空調機器では約4割、家庭用でもトップクラスの高いシェアにつながっている。