好調なドライブレコーダー セット提案で客単価アップを

売るヒント

2016/08/26 18:00

 販売台数、金額とも前年実績を上回っているドライブレコーダー。2016年7月の「BCNランキング」データでは、販売台数は前年同月比120.0%、金額は同123.7%だった。


 ドライブレコーダーは、クルマ購入時や旅行など長距離走行をする際に入手する人が多く、お盆の帰省シーズンは多くの顧客が売り場に足を運んだことだろう。

 BCNは6月、職業運転手を除いたドライブレコーダーを利用する20歳?69歳の男女500名を対象に、「ドライブレコーダー利用者の意識調査」を実施。ドライブレコーダーの購入者に、そのきっかけを聞いたところ、57.9%が「事故・違反の証拠として利用できると感じたから」と答え、39.5%が「ドライブレコーダーの映像を使ったニュースを見たから」、16.2%が「テレビ等でドライブレコーダーの特集を見たから」と回答。最近は、交通事故のニュースなどで、ドライブレコーダーで撮影した映像が取り上げられることもあり、消費者の意識は高まっている。
 

 ビックカメラ有楽町店オーディオコーナーの藤原裕久主任は、ドライブレコーダーの販売動向について、「事故の記録を残すため、ジャイロセンサを搭載し、衝撃が発生した前後から記録するイベント記録機能が重要視されている。昨年は1万円~1万円前半だったお客様の予算は、今年はイベント記録機能を備えた1万円台半ばから2万円弱のモデルが人気」と話す。消費者意識の変化が単価アップにつながっている。
 

ビックカメラ有楽町店のドライブレコーダー売り場と藤原裕久主任

 さらに、ドライブレコーダーの提案時には、活用の幅を広げるセット提案にも力を入れていると藤原主任は話す。バッテリアダプタなどがあれば、駐車中の様子を撮影できるからだ。適切なセット提案が客単価アップにつながる。(BCN・山下 彰子)
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2016年9月号から転載