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PCの年末商戦のキーワードは「Office Premium」、付帯サービスを使いこなしてPC生活をもっと便利に

特集

2014/11/28 18:32

 そろそろ待ちに待ったボーナスの時期。それとともに年末商戦が本格化する。PCメーカーは、10月17日発売の新オフィスソフト「Microsoft Office Premium」搭載PCを前面に打ち出して攻勢をかける。キャンペーンも始まり、店頭での販売員の接客にも力が入る。熱い売り場の様子を紹介しよう。

「Office Premium」搭載PCを前面に打ち出すPCコーナー(ヨドバシAkiba)

 「Office Premium」は、日本限定の個人向けの新しいオフィスソフトだ。「Office Premium」搭載PCは、これまで同様、「Word」「Excel」「PowerPoint」などをPCにプリインストールしている。旧製品との最大の違いは、インターネットを通じてアップデートができ、常に最新版を利用できる点だ。つまり、搭載PCを使い続ける限り、無料で常に新しいバージョンにアップグレードできるのだ。

 さらに「Office Premium」には、「Office 365サービス」という特別なサービスが1年限定でつく。利用できるサービスは1TBのオンラインストレージ「OneDrive」(11月28日時点)、Skypeで月60分間の公衆回線への無料通話、スマートフォンなどの複数の端末で「Office Premium」が利用できるマルチデバイス対応、わからないことがあれば何度も電話で問い合わせができる「Office テクニカル サポート」の四つ。なお、Skypeは日本にかける場合は固定電話のみ利用できる。これまでの「Office」に比べて特典が厚く、魅力的だ。このプレミア感が、PCの買替えを後押しする。

 日本マイクロソフトを中心に、PCメーカーやソフトメーカー、周辺機器メーカー、量販店などが参加するウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム(WDLC)は、「Office Premium」搭載PCの販売促進キャンペーンを、11月12日に開始した。

 2013年11月6日から2014年4月9日まで実施したWindows XP搭載PCからWindows 8/8.1搭載PCへの買替えを促進するキャンペーンに引き続き、東進ハイスクールの林修先生をキャンペーンキャラクターに起用。WDLCに参加する全国3000の家電量販店で、「Office Premium」搭載PCの魅力を伝えるPOPなどを用いて訴求していく。また、ウェブサイトのクイズとTwitterが連動するオープン懸賞、購入者向けに抽選でクーポンをプレゼントするキャンペーンも実施中だ。 

キャンペーンキャラクターの林先生

 では、店頭でどのように「Office Premium」搭載PCを訴求しているのだろうか。ヤマダ電機LABI1日本総本店池袋の青木謙治PCフロア長に、PCの年末商戦初戦の様子を聞いた。 

東京・池袋駅東口のヤマダ電機LABI1日本総本店池袋

「Office Premium」の魅力は永続性、マルチデバイス、クラウドの三つ



 「OfficeをプリインストールしたPCを購入する人が多い」と話す青木PCフロア長は、「Office Premium」の魅力について、永続性、マルチデバイス、クラウドの3点を挙げる。 

ヤマダ電機LABI1日本総本店池袋の青木PCフロア長

 「これまでは、新しいバージョンが登場しても、PCにプリインストールした『Office』は旧バージョンのままだった。新バージョンを使いたい場合は、別途ライセンスを購入する必要があったが、『Office Premium』はバージョンアップができるので、常に最新の『Office』を使うことができる。買替え・買増しの必要がないことが魅力だ。お客様には、最初にこの点を説明している」と青木PCフロア長は語る。

 青木PCフロア長は、「Office Premium」につく「Office 365サービス」については、「ユーザーの使用環境の変化に合った便利なサービスだ」と評価する。「いまやスマートフォンを持っている人がほとんどで、タブレット端末を持っている人も増えている。PCは一家に一台から一人一台、もしくは複数台もっている人もいる。『Office 365サービス』のマルチデバイス対応で、PCだけではなく、タブレット端末やスマートフォンなどで『Office』を使うことができる。PCで作成した『Word』や『Excel』『PowerPoint』の資料をタブレット端末で確認したり、編集したりでき、便利であることをアピールしている」という。

 マルチデバイスに対応するデバイスは、現在はiPhone/iPad/Androidスマートフォン。2015年には、Androidタブレットにも対応する予定だ。

 三つ目の「クラウド」は、スマートフォンやタブレット端末で、クラウドサービスの一つ、オンラインストレージを利用する人が増えている。青木PCフロア長は「『クラウドは便利』というイメージは、多くの人に浸透している。『Office 365サービス』は、1年間、無制限でオンラインストレージ『OneDrive』を利用できるので、非常に魅力的だ。特にSSDを搭載したPCを選ぶお客様には、SSD搭載PCはどうしてもストレージ容量が小さくなってしまうので、『OneDriveを利用すれば、たくさん保存でき、どこからでも保存した写真を見ることができる。万が一、PCが壊れた場合も、データを残すことができる』と説明している」という。

 「Office 365サービス」は、1年間の期限が終了しても、「Office Premium」搭載PC専用に用意した「Office 365サービス」のライセンスを追加購入すれば、さらに1年間延長できる。

マルチデバイス対応、クラウドを活用して「Office Premium」を使いこなす



 せっかく「Office Premium」搭載PCを購入したなら、使わないともったいない。ユーザー別の使いこなしについて、青木PCフロア長に教えてもらった。

 「『Office』搭載PCを購入するお客様の多くはビジネスマン。常に最新の『Office』を使うことができる点に魅力を感じているようだ。また、PCでつくったプレゼンテーションの資料をタブレット端末などで編集・表示できる」。外出が多いビジネスマンは、「Office Premium」を使いこなすことで、仕事効率がぐんと上がるようだ。

 プライベート用途ではどうだろうか。青木PCフロア長は、「これまでPCでインターネットとメールしか使っていないという人がいたが、ネットとメールだけなら、タブレット端末で十分。いま、PCを求めるお客様はネットとメールだけではなく、プラスアルファを求めている。その多くは、PCでの写真・動画の加工・編集や、保存のニーズだ。写真・動画の保存には、『OneDrive』を利用すればたっぷり保存できるし、他のユーザーとデータを共有することもできる」と話す。いっしょに出かけた友人と「OneDrive」で写真を共有すれば、旅行の楽しさはさらに深まるだろう。

 最後に、売り場での手応えを聞いた。「今年4月に『Windows XP』のサポートが終了し、この春はこれに伴う買替え需要があった。春にPCを買い替えたお客様が多く、年末商戦は春に比べると需要は少ないだろう。それでも、ボーナスの支給を見越してクレジットカードで買い物をするお客様が増えている。売り場でも『Office Premium』をフックに提案していて、林先生のPOPなどを飾っている。人員を増やし、しっかり在庫を確保して、年末商戦に備える」と青木PCフロア長は意気込みを語った。 

POPで「Office Premium」を訴求

 「Office Premium」は、日本市場向けに用意した製品で、しかもコンシューマ向けPCだけに付属する。PCを買うなら「Office Premium」搭載モデルを選ばないともったいないのだ。「Office Premium」をフル活用して、仕事でもプライベートでも、便利で楽しいデジタルライフを送ろう。