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<STORE STRATEGY>団塊ジュニア家族を狙い撃ち、イオンリテールの新業態

店舗

2016/10/28 14:00

 イオンリテールが2014年から展開する新業態「イオンスタイル」では、地域の特性に合わせた変幻自在の店づくりを行っている。9月24日にオープンした東戸塚店は、全国平均より人口比率が高い団塊ジュニアのファミリー層をターゲットに絞り込み、1フロアを丸ごとベビー・キッズに特化した「キッズリパブリック」エリアにリニューアルした。(BCN・大蔵 大輔)


イオンスタイル東戸塚店
 
<STORE STRATEGY 売場革新>
店舗名:イオンスタイル東戸塚店
店長:岡澤 譲治
場所:神奈川県横浜市戸塚区品濃町535-1
売場面積:約1万7790m2
駐車台数:1572台
 

STORE STRATEGY 1

競合ひしめくベッドタウンで生き残りかけた取捨選択

 都市部までの通勤の利便性や区の子育て支援が充実していることから、団塊ジュニア家族が多く住む横浜市・東戸塚エリア。駅周辺にはマンションなど住環境と直結する形で西武百貨店や大型スーパーがひしめく。
 

 イオンリテールは差異化を図るため、2016年2月までダイエーだった店舗を全面リニューアルした。競合に入る書店や携帯ショップはテナントに入れず、キッズフロアの充実を図る戦略に打って出た。
 

「かもめひろば」と「センチメーターズ」
 

(左から)「フォトルバ」と「トイ売り場」

STORE STRATEGY 2

ベビー・キッズの新業態「キッズリパブリック」

 子ども向け衣類やトイの品揃えだけでなく、体験型施設を設置することで教育面に注力。母親同士の交流の場や子育ての悩みを専門スタッフに相談できるコーナーも用意し、地域のコミュニティ拠点を目指す。
 

<売り場づくり1>
ママ&ベビーケアコーナー

 妊娠・出産前後に適したヘルスケア商品や薬を販売。専門家が定期的に相談会を実施し、同じ悩みをもつ母親が孤立しないような交流の機会を提供する。
 

<売り場づくり2>
リパブーひろば&cafe moriccha

 子どもの創造意欲を刺激するワークショップを開催。すぐ近くにはオープンカフェがあり、母親はお茶を飲みながら、安心して子どもを預けることができる。
 

<売り場づくり3>
リパブーマーケット

 子どもにリアルな買物体験をさせる業界初の施設。セルフレジを設置し、金銭感覚やお金の知識を養いながら、ショッピングの楽しみを伝える。
 

・動画インタビュー
岡澤 譲治イオンスタイル東戸塚店店長に聞く「店舗のこだわり」
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2016年11月号から転載