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新しいヤマダ「LIFESELECT」続々誕生! 6月にさらに3店舗オープン予定

販売戦略

2023/05/16 17:30

 ヤマダホールディングス(ヤマダHD)が5月8日に発表した2023年3月期通期の連結決算は2期連続の減収減益だった。主な要因として「巣ごもり需要反動減」「販売価格上昇による需要減退」などを挙げ、「売場面積5%拡大」を掲げつつ、出店計画を一部見直すとした。今回は、同日に発表した説明会資料から「ヤマダデンキ」の今年の夏~秋の出店予定を紹介しよう。

「デンキ事業(家電販売)」を中心に
住まいに関するさまざまな分野を展開するヤマダHD

LIFESELECT年間出店計画は「10店」に修正 売場面積5%拡大目指す

 資料によると、主力の「ヤマダデンキ」において、23年3月期は新業態「LIFESELECT」は12店(新規4店舗・業態転換8店舗)をオープン。前年度とあわせると出店は29店舗となり、3月にオープンした兵庫県尼崎市の「Tecc LIFE SELECT 尼崎店」はマクドナルド、はなまるうどんなどが出店するフードコートも併設する。
 
LIFESELECT業態店舗・EC・リフォーム売上増により
業界水準の売上は確保(2023年3月期 通期 決算説明会資料より)

 また、4月14日には、ヤマダデンキ創業原点の地である前橋・吉岡エリアに「Tecc LIFE SELECT 前橋吉岡店」がオープン。近隣の大型店とともに広域からの集客を狙う。群馬県南部には4月28日に「コストコホールセール 群馬明和倉庫店」もオープンし、来年には「IKEAイケア)前橋」が開業予定など、大型店の新規出店が相次ぎ、ロードサイド型商業エリアとして注目度上昇中だ。
 
4月14日にオープンした「Tecc LIFE SELECT 前橋吉岡店」、
4月17日にオープンした「テックランド ららぽーと門真店」の外観

 ヤマダHDでは、21年6月の熊本春日店オープン以降、顧客ニーズ・市場反響に応える最適な売り場と品揃えを模索してきたTecc LIFE SELECT業態について、超大型店となる売場面積「4000坪超」が最適と判断。年間15店出店を10店程度に引き下げる一方、3000坪以下の新規出店や増築・増床は、Tecc Land業態を中心に出店を行い、年間売場面積拡大5%以上とする店舗開発を積極的に推進するという。
 
新業態「LIFESELECT」の出店実績。
売場面積4000坪超、3000~4000坪未満の大型店の出店を加速している

 6月は3000~4000坪超の「LABI LIFE SELECT 藤沢(神奈川)」をはじめ「Tecc LIFE SELECT 狭山店(埼玉)」や「Tecc LIFE SELECT 野々市御経塚店(石川)」(店舗名はいずれも仮称)のオープンを予定している。また、採用情報によると、今夏、建て替えオープン予定の「イオンスタイル赤羽」(東京都北区)の2階に「テックランドイオン赤羽北本通店(仮称)」、今秋、建て替えオープン予定の商業施設「そよら東岸和田」(大阪府)に「テックランドそよら東岸和田店(仮称)」がそれぞれ新規オープン予定だ。

 「(仮称)LABI LIFE SELECT 藤沢」は、ペデストリアンデッキ上の駅前広場を挟んで「ビックカメラ藤沢店」のほぼ向かいにある百貨店「さいか屋 藤沢店」の4~7階に入居する。売場面積は約3400坪で、LABIの駅前店舗としては最大規模。藤沢駅を利用する人はもちろん、家電量販店の競争が気になる人は、近日オープン予定のヤマダデンキの新店舗に注目だ。(BCN・嵯峨野 芙美)
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