ファミリーマート（ファミマ）から「伝説のすた丼屋監修 すたみなまん（卵黄風ソース入り）」（すたみなまん）が登場した。あのにんにくの効いた濃厚味をどのように再現したのか。気になってファミマに駆け込んでみた。加えて、再現度を確認するため本家の「すた丼」もテイクアウトで購入。食べ比べて検証してみたい。

   
　2022年11月8日にファミマに新しく発売となった、すたみなまん。「伝説のすた丼屋」といえばにんにくががっつり効いたパンチの強い味をイメージする人も多いだろう。
　すたみなまんの見た目や香りは通常の肉まんと変わらず。肉の香りが印象的。一方、すた丼の実物はかなり強烈なにんにくの香りが一面に漂う。持ち帰りをしたが、帰路もずっと刺激的な香りを振りまいていた。

　すたみなまんを二つに割ってみたところ目を引くのは、とろりとあふれ出てくる卵黄だ。すた丼も、卵が一つ付いてくる。今回はテイクアウトだったため温泉卵だったが、店舗では生卵。全体の味をやさしくしたり、途中の味変に使ったり、欠かせない存在なのだ。その状態を肉まんでも忠実に再現。味わいもとろりとまろやかで肉の濃い味を引き立たせる役割を果たしていた。
　肝心の具材は、大量の豚肉が詰め込まれている。にんにくしょうゆで味付けをしており、にんにくもしょうゆもどちらもとにかく濃い。香りは、すた丼の方が強烈だったが、味は丼全体の味わいを凝縮したような、すたみなまんの方が濃く感じた。そのせいか、もちもちとした生地の甘さが普段より強く感じられ、その甘辛さの違いがおいしさのポイントの一つになっている。  
　ごろごろと塊で入った肉はかみごたえ抜群で、ジューシー。まろやかな卵との相性抜群だ。普通の肉まんとサイズは変わらないが、中身の濃さと肉の存在感が大きいため、満足度は格段に高い。すた丼も大量の豚肉が魅力。若干の味の違いはあるが、すたみなまんが、しっかりと、すた丼の魅力を継承していた。すた丼ファンも、がっつりとおなかを満たしたい人も、ぜひ一度このおいしさを味わってほしい。（エフェクト・霜越緑）