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神戸・三宮駅前に地下3階・地上32階の複合施設、ホテルやバスターミナル機能も

暮らし

2022/06/07 20:05

 特定事業参加者として参画している三菱地所など6者は、「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」が権利変換計画の認可を受けたことを、6月3日に発表した。
 

「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」全体イメージ

 「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」は、国土交通省と神戸市が策定した「国道2号等神戸三宮駅前空間整備事業計画」などに基づく、バスターミナルや公益機能、商業機能、業務機能、宿泊機能などで構成される複合施設を整備し、土地の合理的かつ健全な高度利用と、都市機能の更新を図ることを目的としている。

 同事業では、国の直轄道路事業として三宮駅周辺に分散する中・長距離バス停を集約した新バスターミナルを、同事業で整備される複合施設の低層部分に整備し、利用者の乗り換え利便性の向上を図る。また、神戸市が新たに国道2号に沿って整備する歩行者デッキと、複合施設の屋外歩廊空間を2階レベルでスムーズにつなげることで、安全に歩車分離された歩行者動線を確保するとともに、賑わいと回遊性の創出を目指す。
 
歩行者動線ネットワークのイメージ
 
屋外歩廊空間の整備イメージ

 低層部分には、新バスターミナルだけでなく、神戸市のホール機能や図書館機能、商業機能、屋上庭園を複合的に配置する。また、高層部分には海と山を一望できるラグジュアリーブティックホテルとハイグレードオフィスの導入を予定している。

 なお、屋外歩廊空間から10階の屋上庭園までは、立体歩行者動線「バーティカルパッサージュ」がつなぎ、各機能間の回遊性を高め、災害時にはホールなどで帰宅困難者の一時受け入れや、バスターミナルでの代替輸送などによって、三宮駅周辺地区の防災機能の強化、および神戸の防災拠点形成に寄与する。
 
複合施設の構成および導入機能

 24~32階には、テイクアンドギヴニーズが神戸初となるラグジュアリーブティックホテルの新ブランド「EVOL HOTEL(仮称)」の出店を予定している。
 
「EVOL HOTEL(仮称)」のプール(左)と客室のイメージ

 施設外観には、神戸の魅力を活かした建築や公共空間のデザインを採用し、神戸市民が親しみと誇りを持てる場所として三宮の再整備を象徴する新たなランドマークを創出する。

 同事業には、雲井通5丁目再開発、神戸市が参画し、三菱地所、三菱倉庫、TC 神鋼不動産が特定事業参加者として、大林組が特定業務代行者として参画している。