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これからの「本人確認」はマイナンバーカードで! ショッピングセンターなどでの出張申請受付もスタート

時事ネタ

2022/05/07 12:00

 総務省は、全国約500カ所のショッピングセンター、公共施設などで、市町村窓口などと連携した「マイナンバーカード出張申請受付キャンペーン」を4月16日から実施している。マイナンバーカード普及促進に向けた取り組みの一環だ。しかし、会場ごとに居住自治体の指定があり、お出かけついでに「誰でも」気軽に申請とは言い難い。おすすめは、やはり場所を問わないスマートフォンからの交付申請だ。
 

お出かけついでに申請できる「マイナンバーカード出張申請受付キャンペーン」がスタート

 マイナンバーカードの交付申請を行い、カードを受け取ったら、マイナンバーカード活用サイト「マイナポータル」の利用者登録、新型コロナワクチン接種証明書アプリの登録など、マイナンバーカードを活用したサービスを利用してみよう。マイナンバーカードは12桁のマイナンバー(個人番号)が記載されたICチップ付きのカードで、対面でもオンラインでも安全・確実に本人確認を行えるデジタル社会の基盤となるツールに位置づけられる。
 
マイナンバーカードのメリット

 マイナンバーカードによる本人確認は、カードのICチップに記録された「署名用電子証明書」や「利用者証明用電子証明書」を活用する。利用にあたり、iPhone 7以降のiPhoneなど、マイナンバーカードの読み取り可能なスマートフォン(スマホ)または公的個人認証サービス対応ICカードリーダが必要。マイナンバーカードの読み取り可能なスマホは、総務省が公開している一覧(https://www2.jpki.go.jp/prepare/pdf/nfclist.pdf)で確認できる。

 例えば、NTTドコモは、スマホ決済サービス「d払い」アプリのオンライン本人確認について、「マイナンバーカードを用いた公的個人認証サービスによる本人確認」を3月24日から追加した。マイナンバーカードを使った本人確認手続きは、現行のeKYC方式では必要となる顔写真や身分証の撮影が不要となるため、比較するとだいぶ楽になる。先行して、マイナンバーカードを用いた公的個人認証サービスによる本人確認を導入したPayPayは、マイナンバーカードを利用した本人確認の手順、運転免許証・運転経歴証明書を利用した本人確認の順に紹介しており、数年後には「本人確認」はマイナンバーカード方式に統一されるかもしれない。
 
PayPayのマイナンバーカードを利用した本人確認のフロー

 署名用電子証明書については、22年3月から、コンビニなどに設置されたキオスク端末(マルチコピー機)での初期化サービスが始まったので、うっかり忘れても、従来より簡単な手続きで再設定が可能になった。一方、数字4桁の利用者証明用パスワード(利用者証明用電子証明書)を忘れ、ロックがかかると従来同様、市町村・区役所でのロック解除(パスワード初期化・再設定)手続きが必要となるため、入力時は注意しよう。(BCN・嵯峨野 芙美)