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ツルハドラッグも導入決定! 公式アプリ+自社コード決済のメリット・デメリット

 公式スマートフォンアプリに決済機能を追加するケースが増えてきた。具体的には、ファミリマート公式アプリ「ファミペイ」の「FamiPay」、ユニクロの「UNIQLO Pay」、無印良品の「MUJI passport Pay(一部店舗のみ)」など。スターバックス コーヒー、ドトールコーヒー、タリーズコーヒーなど、既存のプリペイドカードとオンライン登録した会員情報を紐づけ、公式アプリ内のコードの表示で決済できる方式を導入する店舗も多い。

 またドラッグストア大手のツルハホールディングスは、三井住友フィナンシャルグループをパートナーとして、「Bank Pay」を中心としたキャッシュレス決済サービスをツルハグループアプリで2022年度冬(予定)から開始すると発表した。ドラッグストア各社は公式アプリによる割引クーポンの配信やお買い得情報のプッシュ通知に力を入れており、こうした自社決済サービスを導入する企業が今後増える可能性は高い。そうなると、公式アプリ内コード決済は、主要なキャッシュレス決済手段の一つに加わるだろう。
 
ツルハはグループアプリで使える
自社決済サービスの導入を決定

 公式アプリ内コード決済に共通するメリットは、会員コードの提示(ポイント獲得・会員限定クーポンの適用)と決済が1回で完了するため、レジの所要時間が短縮すること。ポイントがたまる店舗の場合、ポイントカード・アプリの提示忘れによるポイント獲得漏れもなくなる。

 デメリットは、初回の会員登録のハードルがやや高く、よほど魅力的なキャンペーンがないと会員登録に至りにくい点だろう。メールアドレスの登録だけなど、初回登録は簡単だが、スマートフォン(スマホ)の機種変更時の手続きが面倒(やり直し・引き継ぎ不可など)といったケースもあり、総じて会員登録(オンラインショップメンバー登録)、クレジットカード・金融機関の登録は面倒だ。
 
クーポン・決済・ポイントカード(外部ポイント)を
一つにまとめたファミペイアプリ

 ほかにも、アプリ内コード決済を利用すると、PayPayや楽天ペイ、au PAYなどの主要スマホ決済サービスが期間限定で実施する「抽選で当たる」キャンペーンや「もれなくもらえる」キャンペーン、アプリ限定割引クーポンなどの対象外となり、手軽さと引き換えにお得度が下がってしまうデメリットがある。

 ちなみに、ユニクロはUNIQLO Payのサービス開始1周年を記念して、UNIQLO Payで3000円以上購入すると、ロッテのチョコ菓子「パイの実」をベースとしたオリジナルノベルティ「ペイの実」またはクーポンをプレゼントするキャンペーンを2月14日~3月15日に実施していた。初回登録特典として、店舗・オンラインストアで使える500円オフクーポンも配信しており、登録さえ完了すれば、簡単・便利なUNIQLO Payの普及に力を入れているようだ。
 
「UNIQLO Pay1周年記念キャンペーン」の特典
「ペイの実」(2022年3月15日終了)

好きな店舗・よく行く店舗は会員登録でさらにお得に

 公式アプリ+コード決済のメリットは、何といっても、ポイントカード・会員証の提示と決済を別々に行うより、スピーディーに決済でき、ポイントカードのポイントのもらい損ねがなくなること。ウェブサイトやアプリに登録済みの交通系電子マネーや電子マネー(nanaco・WAON)で決済すると自動的にポイントやマイルがたまる電子マネー払いも、同じくスピーディーでお得だ。共通点は「会員登録」と「指定の決済方法での支払い」。好きな店舗・よく行く店舗は会員登録しておいて損はないと覚えておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)