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ソニーが年初来最高シェア、完全ワイヤレスイヤホン市場でアップルとの差を詰める

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2021年6月の完全ワイヤレスイヤホンの販売台数前年同月比は104.0%。アップルが84.8%で市場全体を押し下げた一方で、新製品を投入したソニーが117.4%と好調だった。


 販売台数シェアではソニーが年初来最高値となる14.1%を記録。アップルのシェアは34.6%でまだ20ポイント差あるが、1年前の2020年5月にあった40ポイント以上の差をじりじりと詰まってきている。
 

 シリーズ別のランキングでは、アップルの「AirPods Pro」と「AirPods with Charging Case 第2世代」が安定のワンツーフィニッシュ。ソニー好調の要因である新製品「WF-1000XM4」は3位までジャンプアップし、シェアも9.6%をマークしている。
 

 完全ワイヤレスイヤホン市場ではノイズキャンセリング機能を搭載した付加価値の高いモデルが増加しており、「BCNランキング」によると6月時点で全体のおよそ半分を占めるまでになっている。低価格でコスパにすぐれるモデルも数多く登場しているが、やはり主役は高機能モデルというトレンドはしばらく続きそうだ。(BCN・大蔵 大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。