楽天モバイルは7月4日に、Stand Alone方式5Gモバイルネットワークにおけるデータ通信の実証を、東京工業大学の協力のもと東京工業大学大岡山キャンパスで行い、成功したことを発表した。


　Stand Alone方式5Gモバイルネットワークは、無線アクセスネットワーク（RAN）からコアネットワークまでを5Gの通信技術によって構成したモバイルネットワーク。

　「超高速・大容量」「超低遅延」「多数同時接続」という5Gの特徴を最大限に活かせることが期待されており、ネットワークに対する高度な制御によってエンドツーエンドのネットワークスライシングを実現することで、幅広いネットワークの用途に合わせて最適なサービスの提供を可能にする。

　東京工業大学大岡山キャンパスで行われた実証では、Stand Alone方式5Gモバイルネットワークに対応した端末を使用してデータ通信テストを実施し、安定したStand Alone方式5Gモバイルネットワークの稼働を確認した。
 
　楽天モバイルは6月24日の時点で、商用5Gネットワークの一部においてStand Alone方式5Gモバイルネットワーク機能の導入を開始しており、今回の実証で得られた結果をStand Alone方式5Gモバイルネットワークの品質向上や、商用サービスの展開に向けた準備に活用していく。

　今後は、Stand Alone方式5Gモバイルネットワークによって、ネットワークスライシングやエッジコンピューティングといった、5Gで本格的に実現するさまざまな機能の動作検証を予定するほか、東京工業大学との協業で5Gネットワークを活用するさまざまな実証実験に向けた取り組みを進めている。

　なお、楽天モバイルのStand Alone方式5Gモバイルネットワークは、完全にクラウドネイティブなモバイルネットワークとして「Rakuten Communications Platform」上で稼働しており、コンテナやマイクロサービスが導入され、RANからコアネットワークまでエンドツーエンドでCNF（Cloud-Native Network Functions）として機能する。