ゲーム向けのモニター、テレビと異なる点は?

時事ネタ

2020/12/30 17:30

 コロナ禍を機に、ゲームをプレイし始めた人もいるだろう。しかしながら、「テレビでプレイしている」という人の中には、ゲームの魅力を引き出し切れていない人がいる可能性がある。最たる部分は映像。ゲーム用に開発された「ゲーミングモニター」を使ったら、ゲームの楽しさがさらに増すかもしれない。では、テレビや普通のディスプレイとゲーミングモニターは何が違うのか、本稿で紹介したい。

ゲームをプレイするならゲーミングモニターが適している

一瞬の判断が勝負を分けることもあるゲーム

 ゲーム市場はここ10年連続して成長を続けている。さらに、今年はコロナ禍の影響で外出を控える人が増え、自宅で楽しめるゲームの人気が急上昇。影響の長期化でこの流れはしばらく続くと思われる。

 そんなゲームの面白さの一つが一瞬のタイミングの見極め。その一瞬の判断が勝負を分けることもある。ゲームのうまさは才能や反射神経で決まると思われがちだが、実はプレイ環境が原因のこともある。特に映像はゲームをプレイする際に、人間が操作を判断するための主要な情報を与えるもの。重要な要素だ。

応答速度が速い

 まず、ゲーミングモニターは「応答速度」が速い。応答速度とは、モニターの色が、古いものから新しいものに切り替わるまでの時間のこと。遅いと残像によりブレたような画面になってしまう。画面中に敵やアイテムを発見するにはくっきりした画像のほうが望ましい。応答速度の速さがゲーム上の生死を分けるといっても過言ではないだろう。一般的には、1msや5msが速いとされる。

リフレッシュレートが高い

 リフレッシュレートとは1秒間に何回画面を更新していのるか、を示すもの。60Hz(1秒間に60回)や120Hzなど、高いほど滑らかでスムーズな映像となる。リフレッシュレートが相手より高いということは、相手よりも先に動きが見えるということでもあり、有利にゲームを運ぶことができる。なお、リフレッシュレートはゲーム機やPCごとに上限があり、ゲーミングモニターだけ高いリフレッシュレートに対応していても性能を発揮しきれない。

入力遅延が少ない

 入力遅延とは、操作がモニターに届くまでの時間のこと。これが大きいと、ゲームと操作の間にずれが生まれ、適切な操作ができなくなる。速ければ速いほど有利なので、できるだけ入力遅延が小さいものを選びたい。
 
ゲーミングモニターは高機能ゆえに高価になりがちなので予算は多めに見積もりたい

価格は高価

 ゲーミングモニターは上述のように多彩な機能を備えているため、同サイズの普通のモニターよりも高価となる場合が多い。購入の際は予算を多めに見積もっておきたい。

高解像度の製品は少ない

 テレビや普通のディスプレイでは4K解像度のものが当たり前となっているが、ゲーミングモニターではまだまだ少数派。高画質・高性能な商品もあるが、高価になりがち。ゲーム機の性能をフルに発揮するなら選択肢に入るが、予算との兼ね合いで妥協したとしても、テレビや一般的なディプレイよりも上質な体験になるはずだ。

もっとゲームで勝ちたいならゲーミングモニター導入を

 ゲーミングモニターはゲームで勝つために必要な性能を強化した商品だ。やり込んでいるに持っ変わらず、どうも勝てないと感じている人は、ゲーミングモニターの購入で世界が変わるかもしれない。ゲームとの一体感や景色のキレイさも増し、さらに楽しい体験ができるはずだ。(Bridge)