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新型コロナ対策の「臨時休校」で、家電量販店も営業時間短縮

 新型コロナウイルス感染症の対策で安倍晋三首相の2月27日に発表した、全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の臨時休校の要請を踏まえ、家電量販店でも従業員が早く家に帰られるようにしたり、オフピーク出勤を促したりするなど、営業時間を短縮する動きが広がった。

営業時間短縮とグループ全社で入社式の中止を決めたビックカメラ

 企業や店舗により異なるが実施期間は3月2日~19日が多い。営業時間は郊外店が10時~19時、都市部の店舗が11時~20時に短縮するケースが多い。また、入社式や集合研修の延期や中止を決定した企業もある。

 ヤマダ電機は北海道内の店舗で3月2日から、それ以外の店舗は一部店舗を除き3月3日から変更する。同社は入社式や集合研修の延期を決定した。

 ビックカメラでは、ラゾーナ川崎店が2月29日から営業時間を変更しているが、多くは3月3日から変更する。ビックカメラはコジマソフマップを含むグループ全体で入社式の中止を決定している。ソフマップは3月3日から当面の間、営業時間を11時~20時に変更する店が多い。なお、コジマは通常通りの営業時間とする。

 エディオンは、一部の店で2月25日や29日から時間を変更しているが、多くは3月2日から変更している。ケーズホールディングスは3月2日~19日の間、一部の店舗を除き営業時間を10時~19時に短縮する。

 上新電機は、一部店舗を除く全店で3月2日~19日の間、10時~19時に短縮する。

 ノジマは営業時間の短縮を発表していないが2月28日、3月13日までの以下の対策内容を公表している。具体的には、従業員の出勤時の検温の義務化、多くの従業員が出席する会議はテレビ会議の活用を推奨、主催イベントの見合わせや中止、社内外を問わず懇親会の見合わせ、本社勤務従業員の時差通勤、テレワークの推奨などだ。

 ケーズホールディングスによると「臨時休校の発表を受けた対応。社員やパート、アルバイトなど働く人が、いつもよりも早く家に帰られるようにした。お客様にご迷惑がかからないように運用したい」と語る。売り上げへの影響については「今日から始まったばかりなので分からない」とした。

 また、ビックカメラによると「営業開始を11時にずらすことで社員や店員にオフピーク出勤を促すのと、時間短縮によるお客様同士や店員の接触減少による感染防止から導入した」と語った。(BCN・細田 立圭志)