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テレビの販売動向、増税後は重い足どり、11月第2週は三度目の前年割れに

 【BCN速報値】増税後の10月に入ってから、テレビ販売の足どりが重い。全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」の速報値によると、11月第2週(11月11~17日)のテレビの販売台数は前年同週比97.7%と再び前年割れとなった。10月1日に消費税率10%が導入されてから同月第2週と第5週に続き、三度目の前年割れとなった。


 10月の家電量販店の販売現場では、駆け込み需要の反動減となる閑散期を見込んで店舗や売り場の改装にあてる店舗が少なくなかった。「売り場の改装ラッシュで日程が重複して、人手や応援が足りずにお手上げの店もあった」と、ある流通関係者は語る。

 11月に入って仕切り直して、年末商戦に向けてグラフが上向いてほしいところだが、再び前年割れを喫してしまった。また、10月第4週以降は前回増税時と似た動きになっているのも気になる。前回は5月第3週の87.4%を起点にボーナス商戦の6月第2週(104.7%)にかけて上向いていった。

 こうしたことからも、11月第3週(11月18~24日)は分水嶺になりそうだが、BCN総研の木下智裕部長は次のように予測する。「11月第3週は、昨年より休日が1日少ないこともあり前年比で2桁減は避けられないだろう」。上向くどころか、前回増税時を下回る可能性もでてきた。(BCN・細田 立圭志)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからPOSデータを通じてスマートフォンやデジタルカメラ、4Kテレビなどの販売台数・金額データを毎日収集・集計しているデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。