長期連休はストレス ビジネスパーソン1000人の約4割の声

データ

2019/08/12 12:00

 チューリッヒ生命が今年4月4日・5日に全国の20~59歳のビジネスパーソン1000人を対象に実施した調査結果によると、10連休などの大型連休に対し、全体で6割が「嬉しい」と回答する一方、ストレスと感じている人も約4割に達した。

大型連休について

 この調査は、ビジネスパーソンが日々抱えているストレスの実情を明らかにするために、昨年、一昨年に引き続き実施したもの。「ストレスを感じている」との回答は、過去3年間の調査で最高値となる76.1%にのぼった。原因は「仕事内容」が1位となる一方、「仕事の量が多い」「同僚・上司との人間関係」の順位が下がるなど、ストレスの原因が変化しつつも、日々、ストレスと向き合うビジネスパーソンの姿が見えてくる結果となった。

 今年は、5月1日が国民の休日となったため、GWとして4月27日~5月6日の10連休となった。こうした大型連休に対してどう思うかを尋ねると、「ストレスである」「とてもストレスである」を合わせ、30代、40代、50代はいずれも4割以上が「ストレスを感じる」と回答しているが、20代だけは4割を切っており、世代によって、大型連休のとらえ方が異なると分かった。20代は、「とても嬉しい」と回答した割合も34.4%と高かった。逆に、40代は20.8%にとどまった。
 
大型連休について「嬉しい」または「ストレス」と思う理由(複数回答可)

 「嬉しい」または「ストレス」と思う理由として、「どこに行っても混んでいる」「休みが長く仕事に支障が出る」が上位に入り、そもそも「仕事が休めない」と約3割が答えるなど、ゆっくり仕事を忘れて休むわけにいかない人が多い実態が浮き彫りになった。1位の「どこに行っても混んでいる」原因は、8月15日前後、年末年始、GWなどの全社一斉休業にあり、「働き方改革」と合わせて「休み方改革」も求められる。