例えば、年間目標貯金額を「100万円」と設定すると、毎月8万円強、貯蓄用の普通預金口座に入金すれば達成できる。一部のネット銀行を除く普通預金の金利はゼロに等しく、利子はほぼつかないので利回りは0%とみなせる。対して、同じ金額を毎年、投資信託の購入費用に充てると、利回り2%の場合、5年後の貯蓄総額は約525万円超に膨らみ、目標金額を同一にすると、毎月の積立金額は8万円をやや下回る。

 しかし当然ながら、投資信託は元本割れのリスクがある。金利の高い仕組預金や外貨預金なども同様だ。そこで、時間はかかるが、主にスマートフォン(スマホ)を利用したリスクのない節約テクニックを紹介しよう。

 節約を習慣化し、毎月コツコツためても負担だと感じなければ成功。次は、元本割れとなっても諦めがつく、Tポイントや楽天スーパーポイント、dポイントなどを利用した「ポイント投資」や、メリット・デメリットとも大きい「iDeCo」など、より資産運用に近い分野へと挑戦したい。

1. スマホ決済サービスの20%還元時にまとめ買い

 後発の「PayPay」が新規参入を機に最大20%還元キャンペーンを仕掛けた結果、これまでは「抽選でポイントプレゼント」や「ポイント2倍」という程度だったクレジットカード、電子マネーのキャンペーンが、「最大20%還元」「一律10%還元」「もれなく1000ポイント付与」など、より魅力的になった。既に利用している決済サービスを中心に、各キャンペーンの規約をしっかり読んで活用しよう。
 
今年、実施された各モバイル決済サービスのキャンペーン告知

 大幅還元キャンペーンは期間に定めがあり、1分でも過ぎたら適用されない。7月の「ワクワクペイペイ」は、「飲食店・スーパーで!PayPayランチ」として11~14時のみの適用だが、レジの精算に想定より時間がかかり、20%還元にならないケースが発生しているという。時間に余裕をもって行動しよう。

 なお、WAON・Suicaへのチャージなど、対象外決済が多いものの、この夏一番の大判振る舞いキャンペーンは、イオンカードの新規入会キャンペーン「カード利用料金最大20%還元キャッシュバック(最大合計10万円・1会計あたり1万円)」と思われる。
 
9月20日まで実施するイオンカードの入会キャンペーン

 また、7月11日からはPayPay/メルペイ/LINE Pay合同キャンペーン「セブン-イレブンで最大20%戻ってくる!」もスタートした。PayPayは引き続き、7月31日まで「セブン‐イレブンはPayPayで!まだまだ最大20%戻ってくる!キャンペーン」を実施する。
 
セブン-イレブンでPayPayで決済すると、7月中はずっと20%還元。
2キャンペーン合わせて最大2000円、戻ってくる

 これらに共通する基本的な活用法は、今後を見越した適度な量のまとめ買い。日用品や食品、乾電池などの消耗品は特に有効だ。

2. 無料クーポン・割引クーポンを欠かさずゲット

3. アンケート回答や「歩数」カウントでタダでポイントゲット

 無料クーポン・割引クーポンはいうまでもない。無料や半額以下なら、絶対に食べないもの以外、もらっておいて損はない。アンケートサイトに加え、最近はアプリをスマホにインストールして歩くとポイントをゲットできる無料・有料アプリが登場している。例えば「WalkCoin」は、歩数に応じて貯まるコインでプレゼントの抽選にチャレンジできる。最初の設定以外の負担はなく、リスクゼロのお得なサービスだ。
 
お得なクーポンの例

4. 節税のために個人年金保険・貯蓄型保険に加入

 個人年金保険と貯蓄型保険は、保険と名のついた「引き出し不可の積み立て貯金」と考えるとわかりやすい。所得税・住民税を収めている会社員などは、年末調整や確定申告で正しく申告すると、個人年金保険料控除・生命保険料控除が適用され、支払った税金が戻る。つまり、実質的に少ない掛け金で保険料が支払える。

 auは「auの生命ほけん」を展開しており、auユーザーに限り、最大60カ月、保険1契約につき毎月200円が保険料還付金としてauの通信料金から差し引かれる特典を用意する。楽天グループの楽天生命でも、継続割引特約として、5年間、支払った保険料の一部を楽天スーパーポイントでバックする。一から否定せず、一度、説明だけでも読むことを勧める。
 
保険料はできるだけクレジットカード払いがおすすめ

5. 月額課金サービスは基本的に年払い、定期的に継続するかどうか見直す

 Appleのクラウドサービス「iCloud」の有料プランは月払いのみだが、オンラインストレージサービス「Google One」の料金や「Amazomプライム」の会費は、月払いより年払いのほうが安い。もし今、月払いで契約しているなら、そもそも必要があるかどうかを吟味した上で、年払いに切り替えて支出を抑えよう。

 なお、1TB OneDrive のオンラインストレージ容量が含まれたマイクロソフトの「Office 365 solo」はたびたびAmazonのタイムセール、プライム会員限定セールの目玉商品の一つとなっている。さらにセール価格で1年版を購入すれば、月払いと比べて得する計算だ。

 注意事項として、月額課金制のサービスは、通常、月末締めが多いが、中には、月半ばが翌月の解約期限に設定されているケースもある。トライアルで加入した場合は忘れずに月末や指定の期限までに解約しよう。(BCN・嵯峨野 芙美/ファイナンシャルプランナー)