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今最も売れてるテレビは「40型台4K液晶」、全体の3割弱で税別単価9万300円

 急速に4K化が進む薄型テレビ。この6月に販売台数の56.5%を占めるまで拡大し、販売金額に至っては82.0%が4K化した。平均単価(税別)は12万6200円。すっかり4Kが当たり前になってきたテレビだが、細かい売れ行きの構造と人気商品の状況はどうなっているのか。BCNランキングの実売データをもとに6月のテレビ販売動向についてまとめた。


 パネルの種類を液晶/有機EL、画面サイズを10インチ刻み、解像度を4K/FHD(フルハイビジョン)/HD(ハイビジョン)などで区分し、販売台数の構成比や平均単価を算出、区分別で最も売れている製品をリストアップした。その結果、この6月、最も販売台数が多かったのが40型台の4K液晶テレビだった。

 テレビ全体の販売台数の27.0%と4分の1以上を占め、平均単価は9万300円。価格10万円を切る手ごろな水準まで価格がこなれてきたことで、大きな構成比を占めている。この区分で最も売れているのがシャープの40型「4T-C40AJ1」だ。4Kチューナーを搭載しないこともあり、6万円台前半の価格が魅力だ。

 次いで売れているのが、30型台のHD液晶テレビ。18.5%を占めており、平均単価は3万6500円。そこそこの大きさでとにかく安くテレビが欲しいという要望に応える製品群だ。
 

 次いで売れているのが50型台の4K液晶テレビで、平均単価が10万8000円。40型台と比べて平均単価が2万円近く高いが、40型台FHDテレビからの買い換え需要を受け止める製品群だ。この区分で最も売れているのはシャープの50型「4T-C50AN1」。4Kチューナーを搭載していることもあり、平均単価は12万円弱と、この区分の平均単価よりやや高めだ。

 最近伸びている有機ELテレビは50型台が6番目に位置し、6.0%を占めている。単価が21万5500円と同クラス液晶テレビのほぼ2倍と高価なことから、1桁の販売台数構成比にとどまっている。この区分で最も売れているのがパナソニックの50型「TH-55FZ950」。4Kチューナーがないため、平均単価は18万円台前半と安めだ。その他にまとめた6%の内訳には、1.6%で平均単価が36万3000円の60型台有機ELテレビなどが含まれる。

 話題の8K液晶テレビは60型台が構成比01.%ながら、平均35万6000円と十分手が届く水準になっている。チューナーなしのモデルが大幅に値崩れし、平均単価を押し下げている。(BCN・道越一郎)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。