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インターネットメディア協会(JIMA)、信頼の獲得と社会貢献を目指す「倫理綱領」を決定

 インターネットメディアの健全な発展に寄与するため、ネットで情報を発信するメディアや関連事業者などによって2019年4月に設立したインターネットメディア協会(JIMA)は7月18日、定例会を東京・渋谷区のスマートニュースの会議室で開催した。協会発足時の正会員数27媒体・媒体社は、7月16日時点で41媒体・媒体社まで増えており、あらためて加盟する際のよりどころとなる倫理綱領を決めた。

スマートニュースメディア研究所の所長であるJIMAの
瀬尾傑代表理事

 スマートニュースメディア研究所の所長であるJIMAの瀬尾傑代表理事は「倫理綱領をつくった目的は、ネットに関連する事業者が加盟するにあたって、われわれの団体の目指すべき方向性をきちんと社会に示す必要があった。また、社会からネットの(情報の)信頼性に対する問い合わせが増える中、われわれの立場を明文化する必要があった」と語った。

 倫理綱領は、ユーザー視点と社会貢献、信頼の確保、発信者の明示、表現・言論の自由、基本的人権の尊重の五つから構成されている。ユーザーの視点に立った信頼を通して、社会に貢献するインターネットメディアの発展を目指すという大きなテーマを実現するため、それぞれのメディアの創造性の原点となる表現・言論の自由を守りながら、発信者としての責任の所在を明らかにする姿勢などが示された。

 JIMAに加盟するメディアは、報道メディアだけではなく、各メディアのニュースをユーザーに配信するキュレーションサイト事業者など、幅広い領域のネット関連事業者が加盟している。そのため、各メディアの姿勢や判断に配慮しながらも、ネットメディアが社会に貢献していくために実効性のある内容を倫理綱領に盛り込んだ。

 今後は独自のガイドラインもつくる議論を進める予定だが、瀬尾代表理事は「ガイドラインは遵守するとか、強制するものを考えていない。各社の中にもさまざまな問題に対するガイドラインがあると思うが、それを縛るものでもない。各メディアがガイドラインをつくるときの参考になるものや、たたき台になるようなものにしていきたい」と語った。
 
JIMAの定例会の様子

 さっそく各省庁からも、さまざまな問題に対する相談窓口に関する申し入れなどがされており、各問題に対処するためのチームづくりをする議論が展開されるなど、JIMAに対する社会の期待やニーズも高まっているようだ。

 6月8日にJIMA設立記念シンポジウムが開催され、メディア関係者を中心に300人超が集まった。JIMAでは、こうした公開講座やシンポジウムを行っていくとともに、正会員を対象としたセミナーも2カ月に1回のペースで開催していく。第一弾として、8月末に「ネットメディアは炎上にどう対処すればいいか」といったテーマで実例を踏まえたセミナーを開催する。

 会員向けセミナーでは、会員同士の交流を通じてより深い議論を行っていく予定。公開シンポジウムで議論になったネットメディアがビジネスとして持続可能であるための議論やノウハウの共有なども、JIMAに加盟するメリットの一つとなるだろう。(BCN・細田 立圭志)

<インターネットメディア協会・正会員数41(2019年7月16日時点)>
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