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交通事故対策のドライブレコーダー、平均単価2000円上昇のワケ

 交通事故やあおり運転対策として注目を集めるドライブレコーダー。全国の家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、1年前に比べて平均単価が上昇してきている。前後を録画できるリアカメラ搭載タイプが人気を集め、購入価格を押し上げているからだ。


 1~5月の期間に最も売れたコムテックの「ZDR-015」は、フロントカメラとリアカメラを搭載しているモデル。シェア値は12.7%と圧倒的だ。前方の事故だけでなく、後方からの追突やあおり運転の映像も記録したいというニーズに応える。両カメラとも画質は200万画素で、白とびや黒つぶれを抑えるHDRに対応。逆光に強く、車のナンバーもしっかりと記録する。
 
圧倒的なシェアを誇るコムテックの「ZDR-015」

 2位についたJVCケンウッドの「DRV-MR740」も、前後撮影対応2カメラドライブレコーダーだ。言うまでもないが、リアカメラ搭載タイプはフロントカメラ単体の製品よりも単価が高い。リアカメラ搭載タイプが売れるようになれば、平均単価も上がっていく。実際に1年前と比べると、2000~3000円ほど単価が上がってきた。
 

 また、これまではフロントタイプの製品のみを使用していたユーザーが、さらなる対策としてリアカメラを購入するケースもある。近ごろは、高齢者の運転する車による交通事故が連日報道されている。交通事故を100%防ぐことはできないが、万が一の事態に陥った際、自分の身を守るためにも、備えはなるべく万全に整えておきたい。(BCN・南雲 亮平)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。