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通訳のような双方向翻訳機「POCKETALK」、レンタル需要が伸びる

販売戦略

2018/05/21 18:00

 5月9日から11日の3日間、東京ビッグサイトでリード エグジビション ジャパンが主催する日本最大のIT専門展「Japan IT Week 春」が開催された。なかでも、第3回目となる店舗ITソリューション展では、ソースネクストの双方向音声翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」が注目を集めていた。

「Japan IT Week 春」の「店舗ITソリューション展」に出展していたソースネクストのブース

 POCKETALKは、英語や中国語、フランス語など63言語を通訳できる音声翻訳機。長文の翻訳が可能で、互いに相手の言葉が話せなくても、まるで通訳がいるように対話できることから、海外渡航者に人気が高い。クラウド上で言語ごとに最適なエンジンで処理するため、翻訳の精度が高いことが強み。Wi-Fiモデル(2万4800円)、専用グローバルSIMモデル(2万9800円)を用意している。
 
ソースネクストの双方向音声翻訳機「POCKETALK」

 店舗ITソリューション展は、店舗運営・集客ソリューション、オムニチャネル、POSシステム、決済・予約システムなどの製品が一堂に介する専門展。小売業、ホテル・レジャー、飲食業、アミューズメント、美容・健康などの経営、システム、マーケティング部門の担当者が来場し、出展企業と商談する。

 今回、ソースネクストが店舗ITソリューション展に出展したのは、空港やレンタル事業者を通して、POCKETALKを商用・業務向けのレンタル品としても展開しているからだ。レンタルした事業者が旅行や出張で海外に出かける消費者に、Wi-Fiと同時に貸し出したり、接客用に店舗へと貸し出したりと、さまざまな場面で利用が広がっている。

 企業への商用・業務利用のレンタルは、税別で月額3000円から4500円。実際に消費者が借りる際は、1日800円程度の料金になっている。Wi-Fiモデルと国内専用SIMモデル、専用グローバルSIMモデルを用意し、ニーズに応じて最適な値段を選択できるように配慮した。

 同社は、「現在は販売が主流で、販売目標に向けて順調に推移している。一方、売り上げに占めるレンタルの比率も上がってきている。レンタル事業はさらに拡大する見通しだ」と意気込みを語った。また、展示会のブースでは、特別価格でPOCKETALKを販売。売れ行きについては「予想以上」と驚いていた。(BCN・南雲 亮平)