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オンキヨーが19億円の赤字見込みに修正、原因となったヘッドホン不振のワケ

 オンキヨーは3月30日、2018年3月期(17年4月1日~18年3月31日)の通期連結業績予想で、純利益(親会社株主に帰属)が19億円のマイナス(前年は7億5200万円のマイナス)になる見込みだと発表した。ヘッドホンやデジタルオーディオプレーヤー、ハイレゾスマートフォンの売れ行きが、予想を大きく下回ったことが原因だという。

 家電量販店・オンラインショップの実売データを集計した「BCNランキング」によると、オンキヨー&パイオニアのヘッドセット・ヘッドホン・イヤホンの販売台数は9か月連続で前年を下回り続けている。最低を記録したのは18年1月で、前年同月比67.9%の落ち込みだった。
 

 主な要因には、同社の連結子会社であるオンキヨー&パイオニアイノベーションズとPhilipsブランドの販売代理店契約を結んでいるギブソンイノベーションズに、メーカーが製品を供給しなくなったことがあがっている。製品供給の停止は、ギブソンイノベーションズの親会社Gibson Brands, Inc.の経営悪化を懸念した措置だ。

 また、オンキヨー&パイオニアのデジタルオーディオプレーヤーやハイレゾスマートフォンも期待通りの結果は出せていない。「BCNランキング」で同社のスマホと携帯オーディオの売れ行きを、17年4月の販売台数を1.0とした指数でみると、18年2月の時点でそれぞれ3.3と、0.5になっているが、予想には届かなかったようだ。
 


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。