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ビックカメラ 新業態の実験店が原宿・竹下通りにオープン

店舗

2017/11/29 18:00

 ビックカメラは11月28日、東京・原宿の竹下通りを入って50mほどの場所に、若い女性や国内外の観光客をターゲットに、最新美容家電や、化粧品・くすり・日用品などの非家電製品を取り揃えた「ビックカメラセレクト原宿店」をオープンした。


11月28日にオープンした「ビックカメラセレクト原宿店」

地下に大型店と引けを取らない化粧品の品揃え

 フロア面積は1階と地下1階を合わせて約300m2で、もともとは、今も隣接して営業する100円均一ショップ「ダイソー原宿店」の売り場の一部だった。メインフロアは売り場面積の広い地下1階となる。地下に向かう階段の壁面は、のど飴で埋め尽くすなど、ビックカメラらしいスペースを埋める展示は健在だ。
 

地下に向かう階段の壁面にはのど飴がずらり

 地下売り場の多くのスペースを占める化粧品は、女子中高生・女子大生を意識し、ブランド品の口紅やパウダーのほか、リップやグロス、マスカラ、フェイスブラシ、リップブラシといった細かいコスメグッズを豊富に取り揃えた。
 

化粧品の品揃え大型店並みに充実

 「ビックカメラセレクト原宿店」の鈴木譲店長は、「人の出入りが多い1階だと人目が気になると思い、化粧品コーナーは地下にした」と説明。品揃えについては、「女子中高生に特化して、年配向けのエイジングケアなどの商品は置いていないが、ビックカメラの大型店舗に引けを取らない」と語る。
 

鈴木譲店長

 若い女性向けに特化した「ビックカメラセレクト原宿店」のコンセプトは、コンタクトレンズ売り場からも伝わる。通常のコンタクトレンズは棚の1か所のみで、ほかは200種類にも及ぶカラーコンタクトレンズ(カラコン)が並ぶ。気に入ったカラコンを選択しやすいように、タブレット端末に映った顔の目に、カラコンを装着したイメージを重ねて試せるツールも用意している。
 

棚全面にさまざまなカラコンを展示
 

カラコンの装着イメージを確認できるツール

 化粧品と家電製品の組み合わせに加え、風邪対策グッズと一緒に、加湿器や空気清浄機を並べるなど、くすり・日用品と家電製品のセット展示も目立った。電動歯ブラシと歯磨き粉、口臭予防などのオーラルケア用品や、男性向けのフェイスケア・ヘアケア用品とシェーバーを一緒に展示するなど、よくあるドラッグストアやバラエティストアとの差異化を試みている。
 

マスクと加湿器をセットで展示
 

男性向けフェイスケア用品とシェーバーを一緒に展示

 1階は入口から入って左側、スマートフォンケースやモバイルバッテリ、右側が日本各地のお菓子や時計、デジカメというように、若い女性向けとインバウンド向けでメリハリをつけている。1階の奥では、SNSで人気のチェキなどのインスタントカメラも取り揃える。
 

1階は左にスマホケース、右にお菓子などターゲットに向けてメリハリをつけている

 なお、家電製品は主に海外向けの品揃えとなる。営業時間は午前10時~21時。(BCN・細田 立圭志)