ビックカメラ、2017年8月期の通期決算は増収・経常増益

経営戦略

2017/10/13 17:33

 ビックカメラは10月12日、2017年8月期(16年9月~17年8月)の連結決算を発表した。売上高は7906億3900万円(前年同期比101.5%)、営業利益は218億5400万円(99.3%)、経常利益は243億6400万円(105.6%)、当期純利益は135億0500万円(112.7%)だった。情報・通信系商品は低調だったものの、テレビや白物家電の売れ行きがそれを上回り、全体としては堅調に推移した。


 家電の品目別では、テレビ(売上高前年同期比101.7%)、冷蔵庫(105.9%)、洗濯機(108.3%)、季節家電(104.6%)、理美容家電(104.8%)が好調だった。PCは本体は微増(101.1%)だったものの、周辺機器(96.7%)とソフト(84.7%)が不調。また、携帯電話は前年同期比では微減(98.7%)だが、ビックカメラグループでは全体の売り上げに占める比率が13.7%と高いため痛手となった。

 一方、同社が「その他の商品」に分類する品目では、ゲーム(127.5%)と医薬品・日用雑貨(127.1%)が大きく伸張したほか、スポーツ用品、玩具、メガネ・コンタクト、酒類・飲食物など、非家電商品の売り上げが総じて増加した。また、6割強を出資する連結子会社の日本BS放送(BS11)も売上高が135億4300万円(111.7%)で増収だった。連結での粗利率は27.7%(前年同期は27.1%)、販管費率は24.9%(同24.2%)だった。

 今期は売上高8300億円(105.0%)、営業利益250億円(114.4%)、経常利益260億円(116.7%)、当期純利益150億円(111.1%)と増収増益を見込む。傘下のコジマのさらなる成長に加え、課題だったソフマップの収益改善にめどがつく見通し。また、収益性向上策としてプライベートブランド商品の開発強化や、コジマとの物流統合が挙げられている。(BCN・日高 彰)