• ホーム
  • トレンド
  • 【大予測2017】開業の新定番として広がり注目集める「Airレジ」

【大予測2017】開業の新定番として広がり注目集める「Airレジ」

オピニオン

2016/12/26 18:00

 低コストでPOSレジを導入できる新たなリテールテクノロジーとして、注目を集めたのがiPad用POSアプリ「Airレジ」だ。アカウント数は急伸中で、家電流通業界では、ビックカメラが法人向けの営業に本格的に乗り出した。

■リテールマーケット大予測2017<リテールテクノロジー>

ビックカメラも後押し

 「皆さんのおかげで大きく躍進できた」。12月12日、「Airレジ」を展開するリクルートライフスタイル執行役員の大宮英紀氏は、サービス開始から3年を迎えたiPad用POSレジアプリ「Airレジ」について、こう述べた。

 東京国際フォーラム(東京・千代田区)で開催した「Airレジ カンファレンス 2016」(同社主催)の基調講演。会場には大勢の人が集まり、注目度の高さを示した。

 「Airレジ」は、低コストでPOSレジを導入できる点が評価され、さまざまな業種で普及が進んでいる。3年間で、アカウント数は25万5000件以上となる急成長ぶりだ。
 

「Airレジ カンファレンス2016」では、「Airレジ」や関連サービスが体験できる1日限定店舗が開店した

 家電流通業界では、ビックカメラが4月、周辺機器などを販売する「Airレジサービスカウンター」を設置した。当初は東京都内の3か所だけだったが、16年12月には全国26か所まで拡大。導入の後押しに本腰を入れている。

 カンファレンス後の取材に対し、大宮氏は「ネットだけでは、お客様に使い始めてもらうのは難しい。丁寧に説明する場として、サービスカウンターに注力してきたことが躍進の理由だ」と説明した。

 「Airレジ」は、開業の新定番として徐々に広がりつつある。17年も成長は続き、16年以上に「躍進」するか。今後の推移に注目だ。(BCN・廣瀬 秀平)
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年1月号から転載