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<特集>ビックカメラのバイヤーが問う「わかりにくさの改善を」

売るヒント

2016/11/25 10:00

 イヤホン・ヘッドホンは、参入メーカーが多く、カラーバリエーションが豊富で、価格帯も幅広い。ラインアップの多さが、顧客にとって選びにくくさせている。

 ビックカメラ オーディオ事業部の牧野英俊係長は「5000円以下の商品が多いが、(スマートフォンに付属しているイヤホンと)音の差がそれほど大きくない。低価格帯の商品はもっと絞って、音の差が分かり、単価アップできるラインアップを充実させてほしい」と訴える。
 

ビックカメラの牧野英俊オーディオ事業部 係長

 この単価アップが見込まれるラインアップが「ハイレゾ」と「ワイヤレス」だという。特に今年はヘッドホン端子を廃止した最新の「iPhone 7」の影響で、ワイヤレスモデルが注目を集めている。

 ビックカメラもこの冬、Bluetoothモデルに力を入れていく方針だ。しかし、Bluetoothモデルでネックとなるのが「ペアリングのわかりにくさ」だという。

 「メーカーによってボタンを長押しするなどの手順が異なる。できれば統一してほしいが、難しいならPOPなどで手順を教えてほしい」と牧野係長は話す。スマートフォンなどで接続機器を探す際、表示される接続先の名称が型番などで分かりにくいのも改善してほしい点だという。
 

メーカーに対する要望は多いが、何よりも「単価アップができる製品を」と語る牧野係長

 また、最近注目を集めているリケーブル(ケーブルの交換)にも課題はある。「ケーブルの太さが各社バラバラ。売り場ではそれぞれの太さのケーブルを用意しなくてはならないし、お客様も選びにくい。メーカーの垣根を越えた統一を」と訴えた。