東芝、Ag+抗菌で部屋干し臭を抑制するドラム式洗濯乾燥機

新製品

2019/08/06 19:30

 東芝ライフスタイルは8月6日、ナノサイズの超微細な泡の「ウルトラファインバブル」に新たに「Ag+(銀イオン)抗菌水」を加えて部屋干し臭や雑菌の繁殖を抑制する新機能「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W(ダブル)」を搭載したドラム式洗濯乾燥機「ZABOON TW-127X8」の販売を9月上旬に開始すると発表した。価格はオープンで、税別の実勢価格は35万円前後の見込み。

東芝のドラム式洗濯乾燥機「ZABOON TW-127X8」

 共働き世帯の増加で家事の効率化や時短ニーズが高まり、部屋干しや乾燥機能の使用が増加傾向にある。東芝によるドラム式洗濯乾燥機の購入者調査では、共働き世帯の比率は約7割に上るという。

 抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wは、ウルトラファインバブルと洗剤や柔軟剤を効率よく混合させることで、洗剤の含まれる洗浄成分の界面活性剤や柔軟剤成分を細かい繊維の奥まで運ぶ。臭いの原因となる菌の栄養源となる汗やあか、食べ物などのタンパク質汚れを落とす。

 これに、本体底に取り付けたAg+抗菌水ユニットによって、洗いとすすぎのたびに洗濯水に溶けだしたAg+抗菌成分が繊維のすき間に入り、臭いのもとになる乾燥後の雑菌の繁殖を抑える。

 同ユニットの中には、溶解性のガラス素材にAg+イオンを含有させたビーズがあり、洗濯槽の下から上にポンプで洗濯水が循環するたびにAg+抗菌成分が溶け出す仕組み。ユニットは約10年間交換不要だ。
 
「Ag+抗菌水ユニット」が乾燥後の雑菌の繁殖を抑える

東芝の洗濯機初の「洗剤自動投入」と「スマホ連携」

 ほかにも、「洗剤自動投入」や「スマートフォン(スマホ)連携」機能も新搭載。洗剤自動投入は、本体の液晶ディスプレイで洗剤や柔軟剤の銘柄などを設定すれば、その後は計量した洗濯物の量に合わせて自動投入する。これまでは洗濯するたびに量って入れる必要があったが、その手間や、入れすぎてしまったりする間違いがなくなる。

 タンク容量は液体洗剤が約1000ml、柔軟剤が約700mlと大容量なので、詰め替えパックの量が丸ごと入る。残った洗剤などを保管するためのスペースが不要になる。
 
液体洗剤が約1000ml、柔軟剤が約700ml入る「洗剤自動投入タンク」

 スマホとの連携では、専用アプリをダウンロードして、洗濯機をインターネットとつなげる。洗濯機の本体で予約設定をすると、家の中はもちろん、外出先からでもコースや終了時間の変更をすることが可能だ。
 
東芝の洗濯機初の「スマートフォン連携」機能

 ほかにも運転状況が確認できたり、洗濯槽をメンテナンス洗浄するタイミングや、洗剤自動投入タンクに入ってる洗剤や柔軟剤の残量が少なくなった時などにアラートで知らせてくれる。洗剤や柔軟剤は使っているメーカー名や製品名などがわかるので、会社帰りに購入して家で補充できるのは便利そうだ。
 
洗剤や柔軟剤が少なくなったらスマホに知らせてくれる

 なお、スマホ連携は、洗濯するたびに最初に必ず洗濯機本体で予約設定しなければならない。つまり本体の予約設定を忘れた時は、外出先から予約運転ができない。この点については、ドラム式洗濯乾燥機の扉がしっかりと閉まっていることや、洗濯物以外のモノが入っていないかなどを人がしっかりと確認するための安全措置だという。

 従来はコースや完了時間など細かい設定まで完了しないと予約設定ができなかったという。新しいスマホ連携では、忙しい朝、とりあえず洗濯機本体の画面で予約設定ボタンだけを押して、細かいコースや運転完了時間などの設定はその後、落ち着いてスマホで操作するといった使い方が現実的といえそうだ。