集中できる空間を作り出すウェアラブル端末「WEAR SPACE」

 Shiftallは、パナソニックのデザインスタジオ「FUTURE LIFE FACTORY」と共同で、集中力を高める新コンセプトのウェアラブル端末「WEAR SPACE(ウェアスペース)」を開発し、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)グループが運営する「GREEN FUNDING」で、クラウドファンディングを開始した。

 今回のクラウドファンディングの方式は「All or Nothing」で、期間は10月2日~12月11日。支援目標額は1500万円で、支援額(販売価格)は税込で1台3万5000円、2台セットで7万円だが、割引価格で手に入る「早割」も用意する。クラウドファンディング成立時のリターン(配送)は、2019年8月以降の予定。
 
クラウドファンディングを開始したWEAR SPACE

オープンなオフィスで周囲の雑音や不要な視界を遮り、集中力を向上

 「WEAR SPACE」は、“空間を着る”をコンセプトに、ノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンと、左右の視界を調整できるパーティションで構成。本体側面のパーティションで周囲の人の動きや光など、わずらわしい視覚情報を遮断。水平視野の約6割をカットすることによって、目の前の作業への集中を促す。

 ヘッドホン部は、3段階で調整可能なアクティブノイズキャンセリング機能を備えており、周囲の雑音や人の会話など作業に不要な音を低減し、集中力の向上を図る。スマートフォンやPCなどとBluetooth接続し、音楽をワイヤレス再生することもできる。対応BluetoothプロファイルはA2DP、対応BluetoothコーデックはSBC、AAC。
 
ヘッドホンとパーティションを一体化した特徴的なデザイン

 ヘッドバンドは、一般的なヘッドホンに用いられるものと比較して頭頂部の圧迫感がなく、快適に装着できるという。連続利用時間は約20時間程度、連続音楽再生時間は約12時間程度。本体サイズは約幅220×奥行き300×高さ140mm、重さは約330g、対応サイズは頭囲54cm~62cm。
 
オープンな空間にいながらも瞬時に周囲との境界を作り出し、心理的なパーソナル空間を生み出す。
WEAR SPACEを装着することで、周囲にも、「作業に集中」していることを伝えられる

 今回のクラウドファンディングは、「WEAR SPACE」の事業化に向けたさらなる加速と、新規事業を迅速に生み出すスキームを開拓するためのもので、FUTURE LIFE FACTORYが企画・デザインを、Shiftallが設計・製造・販売を担当する。

 「WEAR SPACE」の試作品は、これまで国内外のさまざまな展示会やイベントなどに出展しており、2017年には国際的なプロダクトデザイン賞の一つ、「Red Dot Design Award」のデザインコンセプト部門で「Best of the Best Award」を受賞した。