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中国(北京)国際サービス貿易交易会開催、2万人が来場、山東省から師創やinsperなどが出展

イベント

2018/06/08 17:10

 中国(北京)国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が、中国・北京の中国国家コンベンションセンター(CNCC)で5月29日~6月1日までの5日間開催された。山東省からも師創やinspurなどが出展し、同省の魅力や産業、観光資源などもアピールした。

北京のオリンピック公園に隣接する中国国家コンベンションセンター(CNCC)で開かれた中国(北京)
国際サービス貿易交易会(CIFTIS)

 CIFTISはサービス業やサービス貿易に関する国家級の展示会。2012年に初開催し今回で5回目を迎え、通信、建築、流通、教育、金融、観光、娯楽、運輸など12分野を対象とする。5万平方メートルの展示会場には「一帯一路」に沿った46を含めた122の国と地域から1000社以上が参加し約2万人が来場した。各業界別に130もの会議やフォーラムも開催された。中国政府商務部と北京市政府が共同で主催し、世界貿易機構(WTO)、国連貿易開発会議(UNCTAD)、経済協力開発機構(OECD)が後援する。
 
中国のサービス産業の貿易規模は世界で2位まで拡大したと語る中国の鍾山 商務相

 初日の冒頭に開かれた「国際サービス貿易サミット」では、登壇した中国の鍾山 商務相は、「現在、中国のサービス産業の貿易規模は世界で2位まで拡大した。サービス業の重要度はますます高まっている」と話した。さらに「中国独特の社会主義は新たな段階を迎えた。さらに高い経済発展を達成するために、人々がよりよい生活を求めるニーズ応え、サービス産業の開放をさらに加速する必要がある」と話した。
 
今後30年間の技術革新が地球を揺るがす変化をもたらすと語る
アリババグループのジャック・マー(馬雲)会長

 またアリババグループのジャック・マー(馬雲)会長も登壇。「今後30年間の技術革新は、社会のあらゆる側面に深く関わり、地球を揺るがす変化をもたらす。貿易や雇用の変化だけでなく、製造業も大きな変化を遂げることになる。製造業は将来的にサービス業で置き換えられることになるだろう。そこでは人々はよりデザインや創造性を求められることになるだろう」と話した。

 展覧エリアは、企業の展示エリアに加え、国際エリア、省や市の展示エリアなども設けられた。米国、日本、スイス、オーストラリアなど37の国と地域の展示のほか、36の省や市の展示ブースも設置された。
 
山東省も展示ブースを設けた
 
穀物を使って絵を描く東明糧画の体験コーナー。
この画法は2016年に山東省の無形文化遺産に登録された

 山東省のブースでは、産業パークの総合開発、運営、管理を行う産業プラットフォーム会社の山東師創情報科技グループ(師創)をはじめ、中国有数のクラウド・サーバーベンダーの浪潮(inspur)、200以上の製品漢方薬や健康食品を製造販売する宏済堂、中国でサービスアウトソーシングとしてコールセンターサービスを展開する泰盈などが出展。また、穀物を使って絵を描く東明糧画、ガラス工芸品の工房の領尚琉璃、水墨画の呤玉軒畫廊なども作品展示やデモンストレーションを行った。(BCN・道越一郎)