10月17日に「Windows 10 Fall Creators Update」を提供開始、IFA 2017で発表

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2017/09/05 19:00

【ドイツ・ベルリン発】マイクロソフトは9月1日、Windows 10の次期メジャーアップデート「Windows 10 Fall Creators Update」を10月17日に提供開始すると発表した。「IFA 2017」のキーノートスピーチで、マイクロソフト・Windows and Devices GroupのTerry Myerson Executive Vice Presidentが明らかにした。


IFA キーノートスピーチでプレゼンした、マイクロソフト・Windows and Devices Groupの
Terry Myerson Executive Vice President

 このアップデートでは、VRとARを包含する新しいリアリティーを実現する「Windows MR(Mixed Reality)」を導入。対応するMRゴーグルをAcer、ASUS、Dell、HP、Lenovoの各社が同日に発売する。価格は299ドル。コントローラの「Motion Control for Windows Mixed Reality」付属版はAcerとDellが発売し、価格は399ドル。
 

Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovoの5社が揃って発売するMRゴーグル

 Windows MRでは、実際の世界とデジタルの世界を同様の感覚で複合的に体験することができる。これまでのARやVRを統合し進化させた機能だ。また、新機能「Eyeコントロール」も提供。ユーザーの目の動きでカーするなどをコントロールできる機能で、マウスやキーボードを使えないハンディキャップを持ったユーザーにもPCが利用しやすくなる。
 

マイクロソフトブースでは、MRの体験コーナーに来場者が列をなした

 そのほか、PDF文書の編集などでもデジタルペンでの操作ができるようになり、ユーザー同士でコンテンツへのコメントを共有することもできる。スマートインク機能では、AIを活用し、より的確な作図のヘルプを提供できるようになる。クラウドストレージ、「OneDrive」の使い勝手も向上する。Windows Defenderも進化し、グラウンドで動作しながらランサムウェアを含むやマルウェアの脅威からPCを守ることができる。(BCN・道越一郎)