キヤノン、高精細EVF搭載ミラーレス一眼「EOS M5」、追従性の高いAFを実現

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2016/09/20 09:11

 キヤノンは、「EOS Mシリーズ」として初めて「デュアルピクセルCMOS AF」を採用し、すばやく追従性の高いAFを実現したEVF(電子ビューファインダー)搭載ミラーレス一眼カメラ「EOS M5」と、小型・軽量のミラーレス一眼専用高倍率ズームレンズ「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」を11月下旬に発売する。


EOS M5(「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」装着時)

 「EOS M5」は、APS-Cサイズで有効約2420万画素のCMOSセンサを搭載し、キヤノンEF-Mマウントを採用した。「EOS Mシリーズ」として初めて高精度AF技術「デュアルピクセルCMOS AF」を採用し、CMOSセンサの全画素が撮像センサと位相差AFセンサを兼ねることで、全面全域での測距を可能にし、さまざまなシーンですばやく高精度な合焦を実現した。AF・AE追従中なら最高で毎秒約7コマ、AF固定なら最高で毎秒約9コマの連写ができる。

 「EOS Mシリーズ」では初のEVFを備えており、独自のレンズと約236万ドットの有機ELパネルで、周辺部まで高い解像感を確保する。EVFは光軸の鉛直線上に配置し、視野率約100%を実現するほか、カメラを縦に構えると自動的に縦位置に適した画面表示に切り替える。

 背面の3.2インチ液晶パネルは、タッチパネル対応で上方向に約85°、下方向に約180°可動する。EVFをのぞきながら、EVF上に表示される「AF枠」をタッチパネル操作で移動可能な「タッチ&ドラッグAF」機能によって、直感的にピントを合わせられる。

 このほか、アルミ切削加工の露出補正ダイヤル、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル、ダイヤルファンクションボタンによって快適な操作性を実現しており、最新の映像エンジン「DIGIC 7」を搭載し、ボディ内の電子手ブレ補正機能とレンズ内光学手ブレ補正を組み合わせた「コンビネーションIS」に対応する。

 対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、UHS-Iメディアも対応する。サイズは幅115.6×高さ89.2×奥行き60.6mmで、重さは約427g。

 価格はオープンで、直販サイトの税別価格は、ボディのみが11万2500円、「EF18-150 IS STM レンズキット」が15万7500円、「EF15-45 IS STM レンズキット」が12万7500円、「クリエイティブマクロ ダブルレンズキット」が18万7500円。

EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM

 「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」は、「EOS Mシリーズ」用交換レンズ「EF-Mレンズ」初の高倍率ズームレンズで、35mmフィルム換算の焦点距離は29~240mm相当。カラーは、グラファイト、シルバーの2色。税別価格は6万8000円。

EF70-300mm F4-5.6 IS II USM

 12月上旬には、「EOSシリーズ」用交換レンズ「EFレンズ」の新製品として、望遠ズームレンズ「EF70-300mm F4-5.6 IS II USM」を発売する。キヤノンの交換レンズとして初めて、本体に撮影距離や焦点距離、カメラやレンズの揺れ量などの情報を表示する液晶画面を備えた。税別価格は7万2000円。