会話ができるロボット掃除機、シャープの新「ココロボ」

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2015/03/17 12:46

 シャープは、人工知能「ココロエンジン」を搭載したロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」の新モデル「RX-V95A/V70A」を4月下旬に発売する。部屋の隅のゴミを風の力でかきだす「エアーすみブラシ」と、走行プログラム「縦横無じんシステム」を新たに搭載した。価格はオープンで、税別実勢価格は、ハイグレードモデル「RX-V95A」が9万円前後、スタンダードモデル「RX-V70A」が7万5000円前後の見込み。

「エアーすみブラシ」のイメージ。部屋の隅のゴミを風の力でかきだす

 部屋の壁際や隅に綿ゴミが溜まりやすい日本の家屋を考慮して開発した「エアーすみブラシ」を業界で初めて搭載。内蔵する超音波センサで部屋の隅を検知すると、本体側面から風を強く吹き付け、隅のゴミをかきだす。従来機種に比べ、部屋の隅のごみを約2.6倍まで除去する。また、新開発の走行プログラム「縦横無じんシステム」を搭載し、きめ細かく掃除することが可能。新たに搭載したジャイロセンサを使って、規則的な縦・横ジグザグ走行を効率的に行い、家具などが多いと自動で走行パターンをランダム走行に切り替える。

「RX-V95A」(左)と「RX-V70A」

 充電量やダストボックスの状態など、ココロボ本体の状況や部屋の状況などに合わせて、言葉やアクション、光などを組み合わせて反応する人工知能「ココロエンジン」が進化。壁に沿って走行するときには「壁際やりまーす」など、運転中のアピールや挨拶などのバリエーションが増えた。本体に備えた「聞いてボタン」を押すと、ココロボからのお知らせを聞くことが可能。たとえば、留守中にどれくらい運転したかを、「お掃除レポート」として「前回は20分以上お掃除したよ!」などと教えてくれる。

 ハイグレードモデル「RX-V95A」には、音声での操作や会話もできる「ボイスコミュニケーション機能」を搭載。別売のSDカードを本体にセットして、マイクに向かって話すと、ココロボの音声を簡単に差し替えることができる。また、「RX-V95A」には、ゴミが多い箇所の吸込パワーを上げて「8の字」に集中走行したり、家具の脚周りはくるっと沿うように動いて掃除したりする機能や、充電する時間帯を設定できる「夜間充電モード」なども搭載する。

 ダストボックスは、上部から楽に着脱できる構造を採用し、丸ごと水洗いが可能。また、内部のダストボックスに、抗菌・消臭効果のある「高性能プリーツフィルター」を搭載することで、0.3μm以上のほこりを99.9%以上キャッチする。バッテリには、高性能リチウムイオン充電池を採用。約3年の長寿命を実現した。掃除の運転時間は約100分間。サイズは、幅310×奥行き310×高さ90mmで、重さは2.3kg。最大稼働面積は約40畳。カラーは、「RX-V95A」がゴールド系、「RX-V70A」がホワイト系。