リコー、Kマウント用の大口径望遠ズームレンズ、超望遠ズームも

ニュース

2015/02/06 18:43

 リコーイメージングは、Kマウントデジタル一眼カメラ用レンズの新製品として、より高性能を追求した「★(スター)」シリーズの大口径望遠ズームレンズ「HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」と、超望遠ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」を近日発売する。

HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW

 「HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」は、本体の各所にシーリングを施すことで、内部に水滴やホコリなどが入りにくくした防じん・防滴構造のAW(All Weather)タイプのレンズ。防じん・防滴構造の一眼カメラに装着すれば、雨天や霧の中、水しぶきがかかる場所などでも安心して撮影ができる。

 イメージサークルは、35mm判フィルム一眼レフカメラまでカバーする余裕のある設計。デジタル一眼レフカメラに装着することで、画面の四隅までシャープで解像感の高い描写が得られる。将来の撮像素子サイズの大型化にも対応する。

 「クイックシフト・フォーカス・システム」の利便性を向上。新たに「QFS/A」「QFS/M」「MF」の3基の切替えスイッチを搭載した。オートフォーカスからマニュアルフォーカスへの切り替えは特別な操作なしでできる。「QFS/A」はオートフォーカス優先モードで、オートフォーカス完了後にマニュアルでピント合わせができる。「MF」モードでは、レンズ側ですばやくマニュアルフォーカスに切り替えることができる。

 「HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」は、焦点距離70~200mm(35mmフィルム換算で107~307mm相当)、約2.9倍の望遠ズームレンズ。開放F値はズーム全域で2.8と明るく、背景のボケ味を生かした大口径レンズならではのポートレート撮影や、高速シャッターによるスポーツ撮影に対応する。

 超低屈折率膜形成プロセスによって、従来の「エアロ・ブライト・コーティング」を超えるすぐれた低反射特性を実現した独自の新開発ナノテクノロジー「エアロ・ブライト・コーティングII」を採用。可視光域における平均反射率を、従来機種と比較して約50%以下に抑えた高性能マルチコーティング「HDコーティング」との併用で、逆光など、光線状態が厳しい条件下でのゴーストやフレアの発生を効果的に抑える。

 レンズ構成は、4枚の異常低分散ガラスや2枚の特殊低分散(ED)ガラスと、より蛍石に近い光学特性をもち、低分散で色収差補正性能にすぐれたスーパーEDガラスを2枚採用。これによってズーム全域で色収差を良好に補正するとともに、中心から周辺部までクリアでコントラストの高いすぐれた描写性能を実現する。

 サイズは最大径91.5×長さ203.0mmで、重さは約1755g。フィルター径は77mm。税別価格は30万円。

HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW

 「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」は、焦点距離150~450mm(35mmフィルム換算で230~690mm相当)の超望遠3倍ズームレンズ。野鳥や飛行機、スポーツなどの遠距離の被写体を手持ちで撮影ができるコンパクト設計で、ハンドリングを重視するユーザーに適している。

 レンズ構成は、特殊低分散(ED)ガラス×3枚、異常低分散ガラス×1枚で、球面収差や色収差を効果的に抑え、色のにじみが少なくコントラストの高い描写を実現する。また、高画素イメージセンサに対応する最新の光学設計によって、従来の同クラスのレンズよりMTF(Modulation Transfer Function)を高くして、解像度を高めたち密な描写を実現するとともに、「HDコーティング」でゴーストやフレアーを抑えて、クリアな撮影ができる。

 鏡筒には、縦位置/横位置にかかわらず、安定したAF(オートフォーカス)動作を実現するために、90°ごとに4か所のAFボタンをレイアウト。AFボタンは、あらかじめ登録したフォーカス位置を記憶して、その位置に移動する「フォーカスプリセットモード」や、コンティニュアスAF中に強制的にフォーカス位置を固定する「AFキャンセル」として使用することもできる。

 サイズは最大径95.0×長さ241.5mmで、重さは約2000g。フィルター径は86mm。税別価格は32万円。