スマートフォンケース、高価格帯「レザータイプ」の販売増で単価上昇

アナリストPOSデータ分析

2016/07/29 18:10

 スマートフォンケースの単価アップが顕著だ。平均単価は2015年前半まで2000円以下で推移してきたが、昨年末以降は、高価格帯の素材を使った「レザータイプ」の販売増が続き、2000円を超える水準となった。ケース市場はiPhoneとの関連性が大きく、新型モデルが登場するたびに需要増と単価アップが続いてきた。それだけに、今年9月に登場が噂される新モデルによって、市場はふたたび活況を呈していく可能性は高い。


スマートフォンケースのジャンルを「ケース/ジャケット」に限定して市場の傾向をみると、3年前の13年6月から約1年間の平均単価は1500-1600円で推移していたが、14年9月を堺に上昇に転じていることが分かる(図1)。この時点での単価は1700-1800円台で、iPhone 6が同時期に発売されたことが大きな要因となった。その後も単価は緩やかに上昇しており、15年12月には2184円と過去最高値を更新した。ここ数か月は落ち着いているものの、2100円台を維持する展開となっている。

ケースタイプ別に、13年6月時点と現在の単価を比較すると、「ソフトタイプ」が444.8円、「ハードタイプ」が326.7円、「レザータイプ」が291.0円、「シリコンタイプ」が228.9円と、すべてで平均単価が上昇。また、レザータイプ、ハードタイプ、ソフトタイプ、シリコンタイプの順に単価が高い点に変わりははないものの、以前はわずかであったソフトタイプとシリコンタイプの単価差は、今年6月にタイプごとの間隔は300-400円程度と等間隔に分かれ、各タイプで違いがあらわれた。
 

平均単価と同様に、タイプ別に台数構成比の推移を図2上に示した。ここで目を引くのが3年前に7.4%と最も構成比の低かったレザータイプが、月を追うごとに比率を高めて15年の年央ではトップとなった点だ。レザータイプの売れ行きを13年6月実績を「100」とした販売台数指数でみると、今年3月に「652」を記録するなど、昨年8月以降の市場規模は4倍以上で推移していることになる(図2下)。

販売増と単価アップを促すレザータイプは革の質感を有するため、手に持ったときの馴染みやすさに特徴を持つ。画面を保護することができる手帳型や、カード等を収納できるミニポケットがついているタイプが主流となっているが、今後は、より多様化がすすむ可能性を秘めている。
 

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