2019.1.26 18:00
売れてる分析ノートPCの平均単価が上昇中、要因はCPUのハイエンド化に?
ノートPCの月別販売台数はここ3年にわたって、ほぼ同一水準を保っている。しかし、平均単価は2018年の夏以降、例年とは異なる動きを示していることが、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。
15年12月の販売台数を「100.0」としたノートPCの月別台数指数では、ここ3年間、ほぼ同様の動きを示しており、年末年始や年度末商戦に需要が集まっていることが分かる(図1)。その中で、やや異なる動きをみせたのが17年の1月と3月で、いずれも例年を上回る数値となった。これは需要期と重なったうえ、4月11日のWindows Vistaサポート終了に伴う買い替え需要が活発化したためだ。こうした特需が見あたらないにもかかわらず、昨年12月の台数指数は「107.7」と、高い水準を記録している。
台数指数と同様に3年間の月別平均単価の動きをみると、例年にはない動きが現われている(図2)。単価は夏から秋にピークを迎え、それ以降は年末・年始商戦に向けて下落し、1月に最安値をつけるという動きを毎年繰り返している。しかし、昨年は7月の9万5500円を底に、毎月1~2000円近く上昇を続け、10月には10万円を超え、12月には10万4500円に達した。単価上昇が続く要因を探ったところ、主にエントリーモデルに搭載されるCPUが、「Celeron」からより高速の「Core i5/i7」へとハイエンド化しつつあることが分かった。こうしたマシンスペックの底上げが、単価の上昇に結び付いているようだ。昨年12月の単価が過去3年では最大値となる一方で、台数指数でも高い水準を記録しているだけに、市況は明らかに好転しつつあると判断すべきだろう。
ただ、懸念材料もある。今年10月の消費増税前の駆け込み、20年1月のWindows 7のサポート終了による買い替え需要など、一見すると需要を刺激する要素が少なくないが、引き続き単価の上昇や高止まりが続くならば、需要を喚起する推進力が削がれ、より安価なタブレット端末やスマートフォンへと流れてしまう可能性が否定できない。需要の出方と単価の関係性をどう判断するかが、今後は問われることになりそうだ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

15年12月の販売台数を「100.0」としたノートPCの月別台数指数では、ここ3年間、ほぼ同様の動きを示しており、年末年始や年度末商戦に需要が集まっていることが分かる(図1)。その中で、やや異なる動きをみせたのが17年の1月と3月で、いずれも例年を上回る数値となった。これは需要期と重なったうえ、4月11日のWindows Vistaサポート終了に伴う買い替え需要が活発化したためだ。こうした特需が見あたらないにもかかわらず、昨年12月の台数指数は「107.7」と、高い水準を記録している。

台数指数と同様に3年間の月別平均単価の動きをみると、例年にはない動きが現われている(図2)。単価は夏から秋にピークを迎え、それ以降は年末・年始商戦に向けて下落し、1月に最安値をつけるという動きを毎年繰り返している。しかし、昨年は7月の9万5500円を底に、毎月1~2000円近く上昇を続け、10月には10万円を超え、12月には10万4500円に達した。単価上昇が続く要因を探ったところ、主にエントリーモデルに搭載されるCPUが、「Celeron」からより高速の「Core i5/i7」へとハイエンド化しつつあることが分かった。こうしたマシンスペックの底上げが、単価の上昇に結び付いているようだ。昨年12月の単価が過去3年では最大値となる一方で、台数指数でも高い水準を記録しているだけに、市況は明らかに好転しつつあると判断すべきだろう。
ただ、懸念材料もある。今年10月の消費増税前の駆け込み、20年1月のWindows 7のサポート終了による買い替え需要など、一見すると需要を刺激する要素が少なくないが、引き続き単価の上昇や高止まりが続くならば、需要を喚起する推進力が削がれ、より安価なタブレット端末やスマートフォンへと流れてしまう可能性が否定できない。需要の出方と単価の関係性をどう判断するかが、今後は問われることになりそうだ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
注目の記事
【実売データでわかる売れ筋ランキング(1位~20位)】(毎週木曜日更新)
大きく重くなり、持ち運びづらくなっていくスマートフォン
チューナーを巡る動きが本格化、新4K/8K衛星本放送でテレビ市場が活況
モバイルバッテリー市場が9月に大きく拡大した要因とは?
新型iPhoneの初速、一世代前とほぼ同等の売れ行き
RECOMMEND おすすめの記事
くらしを彩る
エアコンの電気代が高すぎる!今日からできる冷房・暖房の節電術。電気代高騰に負けない賢い使い方のコツ
売れてるもの
リビングに置きたい大型テレビ 何が売れてる? 5月の販売台数トップ3をチェック【BCNランキング】
家電とIT
スマホを置いたら自動で冷却 イヤホンも充電できる冷却クーラー サンワサプライから登場
くらしを彩る
EcoFlowのポータブル電源+ポータブルエアコンでアウトドアの楽しさ爆上がり! 特別クーポンでEcoFlow製品をお得に購入しよう
くらしを彩る
家電の電気代を一覧でチェック 冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどのコストを徹底比較
売れてるもの
値下げ効果でソニー「WF-1000XM6」が浮上、26年6月に売れた完全ワイヤレスイヤホンTOP10