2024.12.16 12:00

スマホ・PC

初心者でもイチから組めるように ASRock「原口ニキ」が教えるカスタムPC組み立て教室 山口県 立修館高等専修学校で開催

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 ASRockとBCNは11月29日、山口県下関市の立修館高等専修学校で「カスタムPC組み立て教室」を実施しました。座学でも実習でも一生懸命な生徒たちの姿が印象的だった教室の模様をレポートします。

立修館高等専修学校でカスタムPC組み立て教室
 

実務面重視の立修館 文科省のプロジェクトにも採択の話題の学校

 立修館高等専修学校は、市の中心街から東に位置する小月茶屋に校舎を構えます。ちなみに、高等専修学校とは実務面を重視した教育を行う学校のことで、中学を卒業した生徒の進学先の一つ。

立修館高等専修学校の校舎
校門前

 同校はPCや簿記など商業科目の「経理情報科」、介護や保育の「福祉科」、そしてファッション・着付け・ヘアメイクなどを学べる「高等科」の三つの学科を設けており、少人数制で授業を行っているのが特徴です。さらに今年度からは文部科学省の「高等専修学校における多様な学びを保障する先導的研究事業」にも採択されており、eスポーツとPBL(課題解決型学習)を掛け合わせた実証授業も行われるなど、教育分野では注目を集めている学校の一つです。最近では、志願者が殺到するなど、人気も高まっているそうです。

 

インテルPCマイスタープログラム「中級」 パーツ選定~組み立てまでできる力身に付ける

 今回の「カスタムPC組み立て教室」はインテルPCマイスタープログラム「中級」の認定対象。
 

 インテルPCマイスターとは、PCに関するさまざまな知識を身に付けたことを認定する資格のこと。なかでも中級は、PCで使用するパーツの違いを理解し、パーツの選定から組み立てを独力で完了できるレベルとなります。

 講座では、座学と組み立て体験を通じてPCに関する知識の向上を狙います。なお、本来は受講に際し2024年12月現在、7500円の費用がかかりますが、今回は無償での実施となっています。

インテルPCマイスタープログラム
 

まずは初歩から! 主要パーツの名称や規格を一通り学んでテストに臨む

座学の様子

 講座では、インテルPCマイスタープログラムのカリキュラム座学を70分行った後、90分でPCの組み立て実習に取り組みます。ちなみに集まった生徒39人は、いずれもPCを組み立てたことがない初心者ばかり。
 

 講師を務めたのはASRock Japanの原口有司さん。TOPマイスターの資格を持ち、自作PC界隈では「原口ニキ」の愛称で親しまれています。
 

 座学ではまず、SSDやメモリなど主要部品や各種規格の説明が中心となりました。

原口ニキことASRock Japanの原口有司さん

 原口さんは受講者が初心者であることを考慮し、まずは「PCの中身をいじったことがあるひと!」「配信やVTuberやっているって人!」と生徒たちに呼びかけながら反応をうかがいます。VTuberと聞いてざわついたところを見ると、普段から配信を視聴している生徒も多いようです。場の空気が温まったところで、CPUの製品名の読み取り方など、初歩的な部分から丁寧に講義を進めていきます。

挙手制で生徒たちに問いかける原口さん

 CPUソケットの話やUSBの規格の種類など、段々と用語のレベルが上がっていく中でも、生徒たちはしっかりとメモを取るなど積極的な姿勢が目立ちます。原口さんが思わず「資料はスマホで撮っても大丈夫だよ」と口にしてしまうほど。

組立てを意識して講義はより実践的な領域に
真剣な生徒たち
熱心にメモをとる生徒がたくさん

 次に一通り座学が終わったところで、ここまで習ったことを穴埋め問題でおさらい。「LGAソケットの正式名称は?」と原口さんが問いかけると「ランドグリッドアレイ!」と元気に即答する生徒が現れるなど、座学の成果は上々のようです。

みんなで穴埋め問題に挑戦!

 講義内容を理解したところで、最後は小テストを実施しました。スマートフォンの使用は認められていますが、別の学校で行った際には、満点は2人しかいなかったこのテスト。なかなか一筋縄ではいきません。

テストを受ける生徒たち
テストを受ける生徒たち

 テスト採点の結果、満点を取った生徒こそいなかったものの、平均点がこれまでで最も高いことがわかりました。これには原口さんも「みんな理解力が高くてすばらしいですね」と感心した様子。中には、ChatGPTを活用して問題にチャレンジする生徒も現れ、周囲を驚かせました。
 

休み時間に生徒と触れ合う原口さん


いよいよ実習 マザボ開封から組付け、通電確認までを体験! 起動に成功したのは果たして何台?

 お昼休みを挟んで、次はお待ちかねのPC組立実習に移ります。原口さんらスタッフの協力のもと、生徒たちはマザーボードの開封から各パーツの取り付け、通電確認まで組み立て過程を体験します。

まずはメモリを差せたところで拍手
PCを組む生徒たち

 六つのグループに分かれて、それぞれPCを組み立てる生徒たち。最初は恐る恐るパーツに触れる様子が目立ちましたが「平気平気!ASRockのマザーボードは丈夫だから!」と原口さん。パーツ取り付けには意外と力が必要な場面もあることをレクチャーします。生徒たちは、先ほど講義で触れた「CPUのピンが少しでも曲がると起動しない」といった事例も頭に入れながら、慎重にかつ大胆にパーツを取り付けていきます。

PC組立のようす
原口さんも組み立てをサポート

 最後には組みあがった中から3台のPCを選んで、通電確認を行います。無事、BIOS画面が表示されたのは1台。プロジェクターに起動画面が映ると、会場には拍手が沸き起こり、歓声に包まれました。

PCの起動成功を見守る受講者たち

 しかし、うち2台が起動しなかったからといって収穫がないわけではありません。原口さんは「ここから『どうして起動しなかったんだろう』と考え原因を探るのが大切なんですよ」と、トラブルシューティングの意味やその手順について、追加の補習講義を始めました。

 

受講者全員が合格! 今度は自分のPCを組み立ててみたい!

 テスト中を除き、終始賑やかな雰囲気で講義が展開された「カスタムPC組み立て教室」。小テストの結果も踏まえ、立修館高等専修学校の生徒たちは、全員インテルPCマイスタープログラム「中級」に合格。認定証を手にしました。
 

 講義を終えて、生徒たちは「楽しくて自分でも組み立ててみたくなった」と口を揃えます。

認定証を手にする生徒たち

松浦さん 普段なかなか触れることが少ないパーツにも実際に触れることができて、どれがどんなパーツなのかというところまで理解できたので、とてもためになりました。
 

松本さん 初めてPCを組み立ててみると、知らないパーツとかもたくさんあって、すごく貴重な体験ができました。
 

巽さん 今、使っているPCのメモリがちょっと足りていないので、今回学んだことを生かして、メモリ拡張に挑戦してみようと思います。
 

長谷川さん 私も初めてPCを組み立てました。機会があったら自分の家でもやってみたいです。
 

本田さん 初めて組み立ててみて、今後PCを組もうと思った時に、この講義で学んだことを活用できたら良いかなと思います。

 

講義だけじゃない!実際に触れて体験する実習の大切さを実感

 一般的なカリキュラムでは、PCを実際に組み立てる機会はなかなかありません。講義形式で用語やパーツの名前について学ぶ機会はありますが、それだけでは伝わらない部分も多いのが現状です。立修館の板垣聡美先生は、今回の講義で生徒たちが実際にパーツに触り、自らの手でPCを一から組み上げることに大きな意味を感じたそうです。

eスポーツ部顧問も務めている板垣先生

板垣先生 普段は経理情報科でPCに関する授業を行うことがあります。過去には、不要となったPCから部品を取って実際に組み上げるという授業を行ったことがありましたが、ジャンク品なので起動しないことがほとんどです。
 

 今回はしっかり組めれば起動するパーツだったので、生徒たちは、無事に起動したという成功体験を得られたのではないでしょうか。また、名前だけしか知らなかったパーツなどに実際に触れることで、イメージがしやすくなったのではないでしょうか。生徒たちにとって貴重な経験になったと思います。

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