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規定回数で出力を止める!?CIOは「ハードウェア」から安全性を追求!【どうなるモバブ】

管理体制整うサプライヤーを選定 トレサビ確保や製品テストも徹底

──それでは安全性に関する取り組みを教えてください。

中橋 はい。まず、我々はサプライヤー選定を100%管理しています。

 モバイルバッテリーの事故原因でユーザー起因ではないもの。その多くは、異物の混入です。精密機械向けにバッテリーセルを作っており、自動化され、管理が行き届いているなら、異物の混入する確率は非常に低くなります。当社では、そうした高い品質の工場を選定しています。

 また、工場側で製品の受け入れテスト、また我々のほうでもテストを実施する二重の体制を敷いています。

 テストの中には、検査機で複数回充電を繰り返して動作をチェックするエイジングテスト、さらに出荷する製品から一部を抜き取って1年間ほどテストする長期間のテストなども行っています。
 
製品に印字された二次元コード

 それと、トレーサビリティーの確保です。製品とその部品には二次元コードを付けており、誰がどの工程で作業したのかまで、さかのぼれるようにしています。これにより、万が一事故が起きた際にも、素早い原因究明を可能とするのです。

無償でのバッテリー回収は2023年から取り組むなど積極的

──不要になったバッテリーの回収についてはどうでしょうか?4月から法改正により義務付けられることになりますが。

中橋 その点については、2023年10月から回収自体は行っています。小型充電式電池のリサイクルを推進する団体JBRCにも加入しているほか、CIO製品は無償で回収しています。その一か月後には、他社製品も対象に加えました。古いものを送っていただければ、当社製品を割引で購入できるサービスも開始しています。

 むしろ古いバッテリー製品が減らせるのであれば、身近に潜む危険性もグッと下がるので、業界・社会的にも良いことだらけではないかと考え、積極的に取り組んでいるところです。

──そのほか、啓発活動などは。

中橋 安全な使い方など、YouTubeやSNS、ホームページでの告知を行っています。また、製品に問題があれば、当社で判断し「自主回収」といった方法を取らせていただく場合もあり、ユーザーの安全確保という点でも、徹底しているところです。
 
X(旧Twitter)でも注意喚起を行う

 ただ、正しい使い方を全力で周知していたとしても、結局は個人の意識の問題なので、そこまで踏み込むのには限界があります。

──確かに。何回か落としてしまったから使うのやめようとは、ふつうなりませんよね。
 

コストがかかっても安全性追求 半固体への切り替え アプリ連携で劣化状況の可視化なども

中橋 だから、我々は全力で啓発をしながら「ハードウェア」で対処できるところはやっていこうと。そんな考えを持っています。

──ハードウェアですか?

中橋 はい。我々のモバイルバッテリー製品は、もしかしたら温度の高い車内に放置される可能性もある。そうした好ましくない使用状況も担保しながら製品づくりを行っていくということです。

 もちろんコストの観点から言うと高くなってしまうかもしれない。でも、事故によりその人の生活や日常を壊してしまう、そんなことになったら取り返しがつきません。

 具体的には、6月にかけて、対応可能な製品のラインアップを半固体電池に順次切り替えていきます。
 
製品に使用している実際の半固体電池

──半固体は安全性が高いとされていますね。

中橋 はい、そうなんです。例えば中国の強制製品認証制度(3C認証)では、バッテリーセルへの釘刺し試験が新たに追加される可能性があると、話題になっているところです。その点、半固体であれば、釘刺しにしても発火しにくく、新基準に適合できるようになります。さらに安全な製品を提供できるようになるんです。

 また、新たに充電回数が規定数に到達すると出力を停止できるシステムを実装しようと考えています。

──危ないなら予め止まるようにしようと?

中橋 その通りです。具体的にはアプリケーションと連携して、規定回数に近づくと通知が飛び、到達後に停止するようプログラムするつもりです。また、バッテリーの劣化状態もアプリで可視化できるようにします。

──今後の目標は。

中橋 まずは一人一人の身の回りのものが、CIOであふれる世界を実現したいです。

 そして、その製品の先の話です。使ってもらって、CIOとつながりを持ってもらうことでわくわくしてもらう。小さくなった、軽くなった、便利になった、そうしたものを使うことでQOLが上がりわくわくする。理由は人それぞれかもしれませんが、CIO製品で世界中にわくわくを届けたいと思っています。

──ありがとうございました!

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