データを持ち歩くときに欠かせないUSBメモリー。PCユーザーであればほとんどの人が1本は所有していることだろう。しかし、昨今はデータサイズの大容量化や動画需要の高まりにより、ストレージ容量や転送速度に不便を感じるシーンも増えている。こうした課題を解消するアイテムとして注目を集めているのが、スティック型のポータブルSSDだ。今回は市場が盛り上がりつつあるスティック型のポータブルSSDのカテゴリーで、完成度の高さが評判のサンディスクの「SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSD」について、レビューも交えながら、「速さ」だけではない魅力を紹介していきたい。
サンディスクの
「SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSD」をレビュー
SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDの最大の特長は、1本でUSB Type-C&Aの両方に対応することだ。本体の両端にそれぞれの端子が備わっており、くるっと回すだけでType-CとType-Aを簡単に切り替えられる。
回転式機構でUSB Type-C&Aの両方に対応する。
カチッと固定されるときの感覚が心地よい!
Type-Cが広く普及してきたとはいえ、現状のデジタル環境は、まだ単一の端子だけで完結できるわけではない。例えば、PCでは充電や他の機器との接続でType-Cが埋まっているということは頻繁にあり、作業するたびに差し替えているという人も少なくない。
ケーブルレスでコンパクトなポータブルストレージがあっても、作業に手間がかかるようであれば、せっかくの利便性が台無しだ。変換アダプターを使うという手もあるが、それも常に持ち歩くとなるとかさばるし、なによりスマートさに欠ける。1本でどちらの端子にも対応する設計は、シンプルながら威力絶大だ。
軽量ながらメタル素材で存在感がある。
サイズはリップスティックとほぼ同じくらい
メタルボディーには見た目の良さだけでなく、放熱性が高いという実用面でのメリットもある。熱をしっかりと逃がせる構造は、パフォーマンスを維持するのに重要なポイント。現在の市場ではプラスチックの筐体のものが多いため、この点も他社と異なるサンディスクならではの強みといえる。
SSDの本質性能ともいえる転送速度も高水準だ。USB 3.2 Gen 2対応で、読み出し速度は最大1000MB/秒、書き込み速度は900MB/秒である。また、セキュリティについてはWindows/macOS/Androidに対応したアプリ(ソフトウェア)SANDISK Memory ZoneをインストールすればSSD内にパスワードで保護された暗号化フォルダを作成でき、重要なデータを安全に管理できる。
まず、はじめはもっともスタンダードなPCやスマホの大容量データの保存からみていこう。ここでのポイントは作業のシンプルさ、そして転送速度だ。
データを転送する前の準備は、ポータブルSSDをデバイスのUSB Type-CもしくはType-Aに挿入するだけ。ケーブルでPCとSSDをつないだり、適合するポートを空けたりする必要はない。ちょっとした手間の差ではあるが、頻度の高さを考えれば、ストレスは明らかに減る。
ケーブルレスで挿すだけの使い勝手はストレスフリーで快適
続いて、転送速度。今回は約100GBの動画データをPCから外付けHDDとSANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDに転送したときの速度を比較してみた。
まず、外付けHDDでは転送速度は150MB/秒前後で、約100GBのデータ転送が完了するまでにかかった時間は約12分だった。一方、SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDは公称値である900MB/秒を上回る速度を出すタイミングもあり、3分かからずに転送を完了した。
PC→HDDに約100GBの動画データを転送
PC→SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDに
約100GBの動画データを転送
用意の手間がかからない、そして転送スピードが超高速という要素が組み合わさることで、データを持ち歩くときのイライラはかなり抑制される。先述したようにパスワード保護もできるので、ビジネスシーンでも安心だ。
スマホでも直挿しでデータ転送やバックアップが可能
Androidスマホの場合は、フォルダ構成をそのままバックアップできるため、使い方はとてもシンプルだ。SSDをスマホに挿してアプリを起動すれば、直感的な操作でデータ管理ができる。自動バックアップのトリガーを使えば、挿した瞬間にアプリが自動でバックアップを開始する設定にすることもできる。これなら毎日バックアップをとったとしても、まったく苦にならないはずだ。
一方、iOSの場合は本製品についてはOSの制限があり、SANDISK Memory Zoneの活用はできない(SANDISKの他製品で対応しているものもある)。iPhoneで使う場合、「ファイル」アプリを経由して手動で保存することはできる。
バックアップ以外では、スマホで撮影した動画を直接SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDに書き込むのも便利な使い方だ。使用するスマホ側で対応している必要があるが、これなら内部ストレージを圧迫することなく、4Kなどのデータ容量の大きい動画も安心して撮影することができる。編集時にはそのままSSDをPCに差し込むだけというのも快適だ。
ゲーム機の外部ストレージとして使用するのもあり
ゲーム機の場合、設置場所が障害になることが多いが、SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDならただ差し込むだけなので、ハードルも低く、見た目もすっきりする。
ハイエンドのパフォーマンスを誇るため、それなりに価格は張るのだが、現在の半導体不足に伴うSSDの値上げを考慮すると、気になる人は早めの購入がおすすめだ。
USBメモリーの寿命は約1~3年程度なのに対して、ポータブルSSDは約5~10年と非常に長いこと、1本あればデバイスを問わずだいたいのデータに関する悩みを解決してくれることなどを考えると、コスパはけっして悪くないと思う。もしPCやスマホの買い替えを予定しているなら、合わせて用意することで作業効率の向上に大きく貢献してくれるはずだ。(OFFICE BIKKURA・小倉 笑助)
■Profile
小倉笑助
家電・IT専門メディアで10年以上の編集・記者経験を経て、現在はフリーライターとして家電レビューや経営者へのインタビューなどをメインに活動している。最近は金融やサブカルにも執筆領域を拡大中
「SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSD」をレビュー
USB Type-C&Aの両方に対応。くるっと回転する構造も便利!
SSDの高速な転送速度による恩恵は誰しもが実感するところかと思うが、小型化もどんどん進んでおり、直近ではUSBメモリーと同じようなスティック型のモデルが登場。使い勝手においても、引けを取らなくなってきた。SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDの最大の特長は、1本でUSB Type-C&Aの両方に対応することだ。本体の両端にそれぞれの端子が備わっており、くるっと回すだけでType-CとType-Aを簡単に切り替えられる。
カチッと固定されるときの感覚が心地よい!
Type-Cが広く普及してきたとはいえ、現状のデジタル環境は、まだ単一の端子だけで完結できるわけではない。例えば、PCでは充電や他の機器との接続でType-Cが埋まっているということは頻繁にあり、作業するたびに差し替えているという人も少なくない。
ケーブルレスでコンパクトなポータブルストレージがあっても、作業に手間がかかるようであれば、せっかくの利便性が台無しだ。変換アダプターを使うという手もあるが、それも常に持ち歩くとなるとかさばるし、なによりスマートさに欠ける。1本でどちらの端子にも対応する設計は、シンプルながら威力絶大だ。
ガジェット好きをくすぐる実用性も兼ね備えた重厚なメタルボディー
SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDのサイズは、長さ約80mm×幅約18.4mm×高さ約10.7mmで、USBメモリーのように手軽に持ち歩くことができる。重量も約23gと軽いのだが、見た目はメタルボディーで重厚感のあるものになっている。
サイズはリップスティックとほぼ同じくらい
メタルボディーには見た目の良さだけでなく、放熱性が高いという実用面でのメリットもある。熱をしっかりと逃がせる構造は、パフォーマンスを維持するのに重要なポイント。現在の市場ではプラスチックの筐体のものが多いため、この点も他社と異なるサンディスクならではの強みといえる。
SSDの本質性能ともいえる転送速度も高水準だ。USB 3.2 Gen 2対応で、読み出し速度は最大1000MB/秒、書き込み速度は900MB/秒である。また、セキュリティについてはWindows/macOS/Androidに対応したアプリ(ソフトウェア)SANDISK Memory ZoneをインストールすればSSD内にパスワードで保護された暗号化フォルダを作成でき、重要なデータを安全に管理できる。
【活用シーン1】 PCの大容量データを持ち歩く
ここからは実際に使ってみて、SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDならではの強みが生きたシーンを紹介する。まず、はじめはもっともスタンダードなPCやスマホの大容量データの保存からみていこう。ここでのポイントは作業のシンプルさ、そして転送速度だ。
データを転送する前の準備は、ポータブルSSDをデバイスのUSB Type-CもしくはType-Aに挿入するだけ。ケーブルでPCとSSDをつないだり、適合するポートを空けたりする必要はない。ちょっとした手間の差ではあるが、頻度の高さを考えれば、ストレスは明らかに減る。
続いて、転送速度。今回は約100GBの動画データをPCから外付けHDDとSANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDに転送したときの速度を比較してみた。
まず、外付けHDDでは転送速度は150MB/秒前後で、約100GBのデータ転送が完了するまでにかかった時間は約12分だった。一方、SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDは公称値である900MB/秒を上回る速度を出すタイミングもあり、3分かからずに転送を完了した。
約100GBの動画データを転送
用意の手間がかからない、そして転送スピードが超高速という要素が組み合わさることで、データを持ち歩くときのイライラはかなり抑制される。先述したようにパスワード保護もできるので、ビジネスシーンでも安心だ。
【活用シーン2】スマホのデータをバックアップする
スマホのデータをバックアップする上でもSANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDは便利だ。この場合、AndroidとiOSによって、それぞれ勝手が異なるので、その点は押さえておきたい。Androidの場合、専用アプリ「SANDISK Memory Zone」をインストールしておく必要がある。
Androidスマホの場合は、フォルダ構成をそのままバックアップできるため、使い方はとてもシンプルだ。SSDをスマホに挿してアプリを起動すれば、直感的な操作でデータ管理ができる。自動バックアップのトリガーを使えば、挿した瞬間にアプリが自動でバックアップを開始する設定にすることもできる。これなら毎日バックアップをとったとしても、まったく苦にならないはずだ。
一方、iOSの場合は本製品についてはOSの制限があり、SANDISK Memory Zoneの活用はできない(SANDISKの他製品で対応しているものもある)。iPhoneで使う場合、「ファイル」アプリを経由して手動で保存することはできる。
バックアップ以外では、スマホで撮影した動画を直接SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDに書き込むのも便利な使い方だ。使用するスマホ側で対応している必要があるが、これなら内部ストレージを圧迫することなく、4Kなどのデータ容量の大きい動画も安心して撮影することができる。編集時にはそのままSSDをPCに差し込むだけというのも快適だ。
【活用シーン3】ゲーム機の場合
最後にゲーム機における活用についても言及しておきたい。PlayStation 5やSteam Deckのようなデバイスが該当するが、昨今のゲームは100GBクラスのダウンロードが求められるものも少なくないため、ヘビーユーザーほど外部ストレージを利用していることが多い。
ゲーム機の場合、設置場所が障害になることが多いが、SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDならただ差し込むだけなので、ハードルも低く、見た目もすっきりする。
SSDのさらなる値上げ前の購入がおすすめ
SANDISK Slim Dual Drive ポータブルSSDは1TBと2TBのラインアップを用意しており、26年1月7日時点のAmazon.co.jpにおける価格は、1TBモデルが1万7111円、2TBモデルが2万7440円となっている。ハイエンドのパフォーマンスを誇るため、それなりに価格は張るのだが、現在の半導体不足に伴うSSDの値上げを考慮すると、気になる人は早めの購入がおすすめだ。
USBメモリーの寿命は約1~3年程度なのに対して、ポータブルSSDは約5~10年と非常に長いこと、1本あればデバイスを問わずだいたいのデータに関する悩みを解決してくれることなどを考えると、コスパはけっして悪くないと思う。もしPCやスマホの買い替えを予定しているなら、合わせて用意することで作業効率の向上に大きく貢献してくれるはずだ。(OFFICE BIKKURA・小倉 笑助)
■Profile
小倉笑助
家電・IT専門メディアで10年以上の編集・記者経験を経て、現在はフリーライターとして家電レビューや経営者へのインタビューなどをメインに活動している。最近は金融やサブカルにも執筆領域を拡大中
※Amazonのアソシエイトとして、BCN+Rは適格販売により収入を得ています。





