忙しくてもできる健康管理 ウェアラブル端末・スマホ連動ヘルスケア機器の選び方

特集

2025/10/07 17:00

 忙しい毎日では、つい健康管理を怠ってしまいます。思わぬ病気や不調は、「小さなサイン」が少しずつ積み重なった結果だといわれています。そんな小さなサインに気付くためには「バイタルデータを記録し続けること」が大切です。

 最新のウェアラブル端末やアプリを活用すれば、バイタルデータが手軽に記録できるようになります。その具体的な方法と、いま注目の製品を紹介します。
 
最新のウェアラブル端末の選び方

病気予防だけじゃない バイタルデータの記録はダイエット・睡眠改善などにもつながる

 毎日のバイタルデータは、ちょっとした体調変化の把握によって生活習慣の改善や医療機関の受診を検討するきっかけになるため、いわゆる「未病」に気付けるようになります。

 また「もっとスッキリした体を作りたい」「ぐっすり眠りたい」など、身近な課題の解決、望みを叶えるのにも役立ちます。理想の自分に近づくため、仕事や家事のパフォーマンスを高めるためにも、バイタルデータを記録する習慣を身につけてみましょう。
 

ウェアラブル端末は目的に合わせて選ぶ! 選び方のポイント

健康管理は継続することが重要!

 近年の健康意識の高まりとともに、多様なウェアラブル端末が登場しています。スマートウォッチやリング型端末は、運動習慣の維持や体調管理、日々の生活リズムの改善に役立つ「コアバイタルデータ(例:心拍・活動量・睡眠など)」を自動で記録できるのが最大の特徴です。「常に身につけられる」利便性と、取得データの種類、連携アプリの活用範囲の広さも特筆すべき点です。
 アプリなどを使って、可視化された数値やグラフを見れば、モチベーションが高まり、結果を積み重ねていく達成感も得られます。健康管理は長く継続できることが重要です。

 端末選びのポイントは、自分がどの「健康ゴール」を目指すかによっても変わります。例えば、運動習慣をつけたい、生活の質をアップしたいという人にはアクティビティ計測やワークアウト記録に強い製品、睡眠の質を深く知りたいなら睡眠計測に特化したモデルが適しています。スマートウォッチは、スマートフォンと連携した通知機能や決済機能なども使用できるため、普段使いでもおすすめです。ウェアラブル端末は、日常的な健康習慣を強力にサポートできるため、多忙な現代人の心強いパートナーとなるでしょう。

 以下、代表的な端末をいくつかご紹介します。
 

iPhoneユーザーにおすすめ「Apple Watch Series 9」

Apple Watch Series 9

 心拍数、歩数、消費カロリー、血中酸素、心電図、睡眠状態など多岐にわたるデータの取得が可能です。iPhoneの「ヘルスケア」や健康系アプリとスムーズに連携できるため、運動記録・体調変化の検知・日々の健康管理まで幅広くカバー。iPhoneユーザーで多機能な健康管理を求める方におすすめです。
 

簡単に健康記録を付けたいなら「Fitbit Charge 6」

Fitbit Charge 6

 活動量、睡眠データ、心拍数、ストレスレベル、皮膚温の変動など、健康指標が充実。Fitbit専用アプリやGoogle Fitとのデータ同期も可能です。軽量で装着感が少ないのも特徴。毎日の健康記録を簡単に付けたい方やウェルネス重視の方に適しています。 
 

指輪型のウェアラブル端末 睡眠を妨げない「Oura Ring Gen4」

Oura Ring Gen4

主に睡眠・体温・心拍・活動量のデータ取得が可能。指輪として装着できる「リング型」なので、睡眠を妨げない上、高い分析精度を誇ります。Oura専用アプリを使えば、生活リズムの管理、パフォーマンスの最適化に役立つでしょう。着け心地を重視し、睡眠データの本格的な分析を求める方に向いています。
 

体温計や血圧計の計測もデータ化 スマホ連動型ヘルスケア製品

スマホ連動で体温計や血圧計の計測もデータ化

 ウェアラブル端末と共に注目なのが、スマホ連動型の体温計、血圧計、体組成計、活動量計などです。これらは、より「特定の健康指標」にフォーカスした管理を可能にするため、体調の変化や健康リスクにいち早く気付きたい人や、医療機関への受診判断、家族の健康管理にも役立ちます。こちらも目的や知りたいデータによって、最適な端末が変わります。

 例えば体組成計なら、体重の増減だけでなく筋肉量や体脂肪率、基礎代謝など、ダイエットや筋トレを継続する上で不可欠なデータを視覚化できます。血圧計や体温計は、慢性的な疾患の予防や生活習慣病などの体調変化・リスクの早期把握に役立ちます。活動量計は、日頃の運動不足の「見える化」に有効で、小さな積み重ねがモチベーションアップに直結します。

 ウェアラブル端末とは違い、家族で使える製品も多く、健康意識の共有、コミュニケーションのきっかけ作りにもなります。上手く使えば、的確な生活習慣の改善や自己管理がしやすくなり、大切な人の体調不良も先回りして予防できることでしょう。単なる測定機器を越え、日々の生活や人生設計に寄り添う存在として、ますます注目されています。

 以下でどんなスマホ連動型の計測器があるのか、見ていきましょう。なお、こうした機器は、iPhoneの「ヘルスケア」やAndroidの「Google Fit」に対応するものも多く、複数デバイスで取得した情報をまとめて「見える化」できます。家族やチームでの健康管理にも、活用が広がっています。
 

測定結果をスマホで確認できる スマホ連動型の体温計 

オムロン けんおんくん MC-6800B-T。
Bluetooth搭載、専用アプリ「オムロンコネクト」と連携可能

 オムロンやシチズン、テルモなどのスマホ連動型モデルでは、測定結果が専用アプリやヘルスケアアプリに自動記録され、体調変動の把握がしやすくなっています。 
 

血圧データを簡単共有 受診判断にも役立つ 連動型血圧計

タニタ BP-224L。
Bluetoothでアプリにデータ転送可能

 主なメーカーではオムロン(オムロンコネクト対応)やA&D、シチズン等があります。毎日の血圧データをアプリに集約。グラフ化で変動傾向も分かりやすく、一部機種では医師や家族とデータ共有できる機能もあり、健康管理や受診判断に役立ちます。 
 

筋肉量や体脂肪率など 多彩なデータをスマホに記録 体重計・体組成計

Anker Eufy Smart Scale C1。
コスパ抜群、複数アプリ(Google Fit他)連携可能

 タニタ、オムロン、Anker Eufyなどから、スマホ連動型の体重計・体組成計が数多く出ています。体重だけでなく筋肉量・体脂肪率など多彩なデータがスマホに記録され、ダイエットや体づくりのモチベーション維持に貢献します。
 

バイタルデータがあれば小さな変化に気づける

日々の小さな変化に気付き、それに合わせて生活や体調を見直す。それは、一見地道ですが、最も確実なヘルスケアの第一歩です。今や、スマホ連動型のウェアラブル端末や健康家電を活用すれば、誰でも手軽に「自分のからだのリアル」が分かる時代。気づいた時から始めることで、自分自身や大切な人の健康に関する確かな変化を実感できるはずです。

 健康管理から理想の体づくり、快適な睡眠、そしてパフォーマンス向上まで。日々のバイタルデータを味方につけて、自分らしい生活をアップデートしましょう。
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