待ってました!|スタイリッシュなダイソーの「ロックできる冷水筒」

レビュー

2022/08/10 18:05

 夏の定番といえば冷蔵庫でキンキンに冷やした麦茶を思い浮かべるかもしれない。汗をかいて疲れた身体の水分補給に冷えた麦茶は最適だ。最近ではペットボトルの麦茶を利用する人もいるだろう。しかし、やかんで沸かした麦茶を冷水筒に入れたり、水出しでつくったりしている人もまだまだ多いのではないだろうか。今回は筆者が追い求めていた理想形のダイソー「ロックできる冷水筒」を紹介する。

求めていた一品の予感。一目ぼれで購入(筆者撮影)
 

330円とは思えないプチプラ商品の「ロックできる冷水筒」

 ダイソーの「ロックできる冷水筒」は、今までのものよりも機能的で見た目がスタイリッシュだ。以前から100円ショップに冷水筒はあった。丸い円筒形のものからガラス製まで数種類あったが、筆者は今まで100均の冷水筒には手を出していなかった。

 円筒形タイプは持ち手がなく不安定に感じたし、ガラス製は重くなってしまい、子どもがいる家庭には不向きに感じていたからだ。

 最近では100均でも100円以上の商品を取り扱う店が増えている。今回、ダイソーで発見した冷水筒も330円の商品だが、パッと一目見た時から、今まで抱いていた不満を解消してくれそうな予感がした。
 

マットなブラックがいい感じ|シンプルイズベストな見た目

 最初に筆者が気に入ったのはカラーだ。ボトル部分は透明のプラ製で、持ち手と一体になった蓋の部分はマットなブラック。ホワイトよりも茶渋が目立ちにくいし、なんといってもシンプルなブラックはかっこいい。
麦茶の茶色と持ち手のブラックがマッチ(筆者撮影)

 実際に麦茶を入れてみると、濃い茶色とブラックで落ち着いた雰囲気になる。いつもと同じ麦茶を入れているのに、おしゃれな感じがするから不思議だ。見た目はまさに筆者の理想の冷水筒だった。
 

口が広いから洗いやすくて麦茶を注ぎやすい

 冷水筒を洗う際に気になるのが、口の広さではないだろうか。普段、冷水筒や水筒を洗う時は長い棒の先にスポンジが付いた専用の掃除道具を使って洗う。しかし、冷水筒の口が広ければ、奥まで手が届き、普段の洗い物と一緒にササっと洗える。
約8センチの広口タイプ(筆者撮影)

 ロックできる冷水筒の口は直径約8センチで、筆者の手が楽に入るサイズ。これならば、そのまま手を中に入れて洗えるので、洗う作業が面倒ではなくなる。

 頻繁に洗えるので衛生面も安心だ。しかも、口が広いので麦茶を中に入れる際にじょうごがなくても上手く注げる。
パッキンもあるので漏れも安心(筆者撮影)

 口の裏はパッキンもついているので、漏れる心配がない。ちなみに、注ぐ部分にもパッキンがついており、ロックした状態であれば漏れを抑えられるのでさらに安心だ。
 

低さとプラ製で子どもでも使いやすい安心感

 子どもがいる家庭なら経験あると思うが、小さな子どもが飲み物を注ぐ行為は慣れるまではひやひやものだ。しかし、練習させなければいつまでたっても上達しないから練習して覚えさせる必要もある。

 持ち手のない冷水筒やガラス製の冷水筒は、コップにお茶を注ぐ練習をする最初の道具としてはいささか問題点が多い。子どもの小さな手で持ち手のない冷水筒を持つのは難しい。結露で容器が濡れていようものなら手から滑り落ちてしまうだろう。

 ガラス製の冷水筒は重さがネックになり。そして、万が一落として割れてしまったら大変だ。
牛乳パックよりちょっと低い高さがいい(筆者撮影)

 ロックできる冷水筒なら、プラ製で持ち手もあり高さも牛乳パックよりも低くて安定している。また、容器の上部より下部の底の方が太くなっているのでさらに安定感が増す。

 これなら子どもが注ぐ練習用としても安心。子どもも大人も注ぎやすいユニバーサルなサイズと安定感がうれしい。
 

持ち手が太くて丸いから重いお茶も持ちやすい

 筆者が実際にロックできる冷水筒を使ってみて気づいたことがある。それは、持ち手が持ちやすくて注ぎやすい点だ。

 持ち手を握った際、手がしっかりとフィットするのだ。ちょっと太めの幅で厚みのある持ち手と、丸くカーブを描いた角度が絶妙だからだろう。

 いくらプラ製の軽い冷水筒でも、中にお茶が入ると重たくなる。1.4リットル入るので、満杯まで入っていればまあまあの重さになる。

 そんな時でも、ロックできる冷水筒を持つと力を入れやすく、コップに注ぐ際も適度な量が出る。直径1.5センチ程度の注ぎ口なので、ドバっと大量に出ないのがまたいい。
太さと丸みで安定感が増す(筆者撮影)

 ロックできる冷水筒の上部は、分解して洗えるので細かい部分まで洗える。注ぎ口に少し力を入れて上に上げるとポコっと外れる仕組み。

 普段は見えずに見逃しがちになるこうした部分の汚れは気になるが、分解して洗えるので普段から安心してお茶が飲める。
分解して洗えるので衛生面も安心(筆者撮影)
 
 

ドアポケットには入らない幅と「熱いものは不可」に注意

 見た目が完璧で子どもが使っても安心の高さと持ち手を兼ね備えた冷水筒だが、注意したい点がある。それは冷蔵庫の収納場所だ。

 ロックできる冷水筒の底のサイズは牛乳パックよりも幅があるため、牛乳パックがピッタリ入るドアポケットの場合は入らないのだ。

 下の方が太くなっていているので安定感は抜群なのだが、ドアポケットに入らない点は注意が必要。冷蔵庫の種類によってはドアポケットの幅が広いタイプもあり、それなら入る。事前に家庭の冷蔵庫のドアポケットを確認するといいだろう。

 次に、ロックできる冷水筒はプラ製なので、沸かした熱いお茶は入れられない。商品の注意書きにも「熱湯を入れないでください」との表記がある。ガラス製品なら熱湯も可能だろうが、プラ製品なので注意してほしい。

 他にも、注意書きには「電子レンジ使用不可」「横置き不可「食洗機不可」などの表記があるので、使用する際には注意書きに一通り目を通してチェックしよう。
 

暑い夏に備えてリピ買い必須の予感

 今回紹介したダイソーのロックできる冷水筒は330円の商品だが、長年理想の冷水筒を探していた筆者にとって、ようやくたどり着いた一品だから満足度も高い。

 まず見た目がかっこいい。上部分がマットなブラックに高級感がある。機能性も抜群だ。底が太くなっている形と、牛乳パックよりも低い高さで抜群の安定感。口は広くて8センチあるので、洗いやすくお茶を入れやすい。

 また、上部の注ぎ口は分解できるので奥の気になる汚れも洗いやすい。そして、持ち手は太くて厚みがあり、カーブしているので手にフィットして握りやすく持ちやすい。注ぎ口からは、適度な量が出てくるのでこぼれる心配も少ない。

 一方で、冷蔵庫のドアポケットには入らないケースがあることと、プラ製なので熱湯を入れられない点は注意してもらいたい。

 330円でスタイリッシュな見た目と機能性がある商品は、まさにプチプラ商品。値段以上に満足できる商品に出会えると、とても得をした気分になる。

 ダイソーをはじめとする100円ショップの進化はめざましい。100円ショップで100円以上の商品の取り扱いに当初は筆者も戸惑いを感じていたが、100円以上の価値を見つけられた時の喜びはひとしおだ。

 筆者はロックできる冷水筒を予備用にもう一つ購入予定だ。真夏の麦茶はすぐになくなってしまうので、一つでは我が家には到底足りない。

 ロックできる冷水筒が二つ冷蔵庫に並んでいる姿も、きっとまたかっこいいに違いない。暑い季節の冷蔵庫に必須アイテムの麦茶。自分のお気に入りの冷水筒なら、せっせと麦茶づくりもはかどるだろう。(GEAR)
 
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