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三菱ジャー炊飯器「本炭釜KAMADO」、ごはんのおいしさの秘密はうまみを包む「保水膜」

新製品

2019/09/13 20:30

 7月中旬に発売した三菱電機のIHジャー炊飯器「本炭釜KAMADO NJ-AWA10」は、今秋シーズンにおける同社のフラグシップモデルだ。製品名に掲げる「かまどごはん」の炊きあがりを目指し、ごはんの粒感や甘みなど、一粒一粒のおいしさにこだわった。茶碗一杯分からおいしく炊ける「少量名人」モードを搭載するなど、最近増えている少量炊きにも対応した。

「本炭釜KAMADO NJ-AWA10」

 NJ-AWA10は、火力の元となるIHヒーターと相性がいい純度99.9%の炭素素材を使った内釜「本炭釜」が特長だ。炭そのものが発熱体になるのと、遠赤効果が加わることで、内釜の中心まで一気に加熱できる。三菱の調べでは、100V卓上IHにのせて、強(1200W)、約3分加熱後の各素材の温度比較では、NJ-AWA10は内釜中心部が約112℃まで高まるのに対し、通常の金属釜(15年度製NJ-NH106)の中心は約60℃程度と低い。
 

 この一気に高火力で炊き上げる力が、米の芯までしっかりと熱を伝えて、炊きムラのないふっくらした炊き上がりにつながる。新製品では、最大消費電力を1380Wから1400Wにアップするなど、火力そのものをパワーアップ。釜底の三重IH、胴回りの4重ヒーター、ふたヒーターの八重のヒーターで炊き上げる。

 さらに釜底の中央部は、業界最厚の10ミリを誇る(19ねん9月現在)。釜底形状は、激しい熱対流を起こしながら大泡で米に熱を伝える「泡昇り釜底」を採用し、沸騰力をアップさせ、より一層おいしさを引き出す。
 
釜底中央部10ミリ厚の「泡昇り釜底」

 このような大火力と激しい熱対流を起こしながら連続沸騰させて炊いたごはんは、うまみを水分で包み込む「保水膜」と呼ばれる膜で覆われるため、うまみを閉じ込める。圧力をかけずに炊き上げるからこそ実現できるという。
 
「保水膜」がうまみを包み込む

 ほかにも、茶碗一杯分から炊ける少量名人は、0.5~2合を0.5合単位で炊くことができる。こちらは専用コースとして、じっくりと吸水させてから沸騰させることで甘みを熟成させながら炊き上げる。年配の一人暮らしや夫婦二人世帯など、少量でもおいしいごはんを食べたいというニーズにマッチする。

 カラーはパールをイメージさせる「白真珠」と「黒真珠」の2色展開。地域に広がるご当地米ブランドによって炊き分ける「銘柄芳潤炊き」もこれまでの41銘柄から50銘柄に拡充した。価格はオープンで、税別の実勢価格は12万円前後となっている。