今年も競技プログラミングの季節が始まった。中でも、高校2年生までの競技プログラマー日本一を決める日本情報オリンピック(JOI=Japanese Olympiad in Informatics)は、国際大会への登竜門とあって、毎年全国から多くの猛者が挑戦する。今年から、できるだけ多くの人が参加できるよう、予選方法が変わった。ウェブ上でできる1次予選が3回あり、誰でも3回までチャレンジできるようになった。1次予選の受付は、7月1日に始まっている。

JOIの本選の様子。2月10日につくば市で行った。このうち21名が次のステップに進んだ

 12月の2次予選、2020年2月の本選を経て日本代表に選ばれれば、20年7月にシンガポールで開催される国際情報オリンピック(IOI=International Olympiad in Informatics)に出場できる。IOIは、世界の約80の国と地域から生徒達が集まり、課題を解くプログラミングの腕を競う国際大会。効率のいいアルゴリズムを考案し、実際に動くプログラムとして実装し、課題を解くまでを競う。
 
JOI本選では、PCやマウスは事務局が用意したものを使わなければならない


 シンガポールへの第1歩は日本情報オリンピックへの参加から。ウェブで気軽に参加できる1次予選は、1回目が9月21日の14時~15時40分、3問300点満点で競う。1回目の受付期間は7月1日~9月19日まで。2回目の予選は、10月27日の同じ時間で開催され、受付が9月23日~10月24日。3回目の予選は、11月16日で受付が10月28日~11月14日まで。一度参加登録すれば、最大で3回チャレンジできる。

 1次予選を勝ち残った選手は、同じくウェブ上で開催する2次予選に進む。12月8日の13~16時まで開催される。問題数は5問で500点満点。1次予選、2次予選とも、ウェブでどこからでも参加できるが、競技中に第三者の助けを借りることに加えて、他の参加者の助けとなる行為が禁止されている。

 1次・2次を勝ち残ったおよそ80人の選手は、2020年2月8日・9日につくば市で開かれる本選に進む。ここでは、使用言語がCまたはC++に限られる。この本選で優秀な成績を収めた20人が3月19~25日の春季合宿に参加でき、国際大会に出場する日本代表選手を4人に絞り込む。
 
将来的には1次予選に1万人が参加してくれるようにしたいと語る、
情報オリンピック日本委員会の筧捷彦 理事長

 自宅や学校など、予選はどこからでも参加できるので、気軽に挑戦してみてはどうだろう。ちなみに、高校3年生以上の参加も可。本選には出場できないが、予選までなら社会人がチャレンジしてもいい。

 情報オリンピック日本委員会の筧捷彦理事長は、「今回から、やや平易な問題を解く第1次予選を設定し、誰でも参加しやすいようにした。ぜひ気軽にチャレンジしてほしい。冷やかし半分でやってみようかでもいいと思う。昨年までは申し込みレベルで1500人程度だったが、将来的には1万人程度の人に参加して欲しいと思っている」と新設した1次予選の狙いを語った。(BCN・道越一郎)