LINE MUSIC、大型アップデートを予告、1回なら誰でもフル尺再生

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2019/07/09 15:30

 LINE MUSICは6月27日に、音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」の今後の大型アップデート実施の計画を発表した。音楽とのさらなる出会いを創出するNEXT-LINE MUSIC構想として、2019年内に、誰でも聴き放題となる世界初の独自の音楽フリーミアムモデル「ONE PLAY(仮)」を導入する。

 ONE PLAY適用時、今までLINE MUSICで30秒尺でしか再生できなかった非課金のユーザーでも、全ての配信楽曲を1回ずつフル尺で再生でき、1回視聴した楽曲も、一定期間経過すると再び視聴可能になる。この仕組みで、音楽との出会いの入り口をよりオープンにし、さらなるストリーミング市場の活性化を目指す。

 UIの改善として、今秋に、好みや時間にあわせて背景の色が選べる「ライト&ダークテーマ」や、音質を調整できるイコライザー機能を追加する予定。ジャンル・ムード別のデイリー更新型プレイリストやシチュエーション・ジャンルをテーマに自動再生するラジオ機能も搭載する。さらに今後は、AIとの連携を強化し、OCR技術を活用した簡単プレイリスト移行機能やVOICE Searchを実装する計画。

 このほか、アーティストのミュージックビデオを視聴できる「MUSIC VIDEO」を今夏に開始する予定。

 2015年6月11日のサービス開始から4周年を迎えた「LINE MUSIC」は、19年5月の時点で配信楽曲数5400万曲突破。気分に合わせてお気に入りの音楽を設定可能な「プロフィールBGM」の有効設定数は830万人、MAU(月間アクティブユーザー)は1100万人、アプリのダウンロード数は3200万を超えるなど、サービス開始以来成長を続けている。
 
「LINE MUSIC」基本データ(2019年5月末時点)

 NEXT-LINE MUSIC構想の発表に先立ち、ショートムービーアプリ「TikTok(ティックトック)」と提携し、6月5日からは、TikTokで気になった楽曲があれば、楽曲リンクをタップするだけでLINE MUSICに移動する楽曲連携を行っている。連携するスマートスピーカー製品も、2019年3月に7インチの液晶ディスプレイを搭載した「Clova Desk」を発売するなど、ラインアップの強化やサービス拡充を行っている。

 再生回数を含むLINE MUSICの独自のロジックで算出した、「『LINE MUSIC』で4年間にもっとも聴かれた楽曲ランキング」によると、人気No.1の楽曲は17年1月に配信スタートしたEd Sheeranの「Shape of You」だった。
 
「LINE MUSIC」で4年間にもっとも聴かれた楽曲ランキング