【南雲記者が行く、なぐもんGO・3】 BCN記者の南雲亮平が日々の取材活動で気になる製品やサービスを実際に使ったり、現場に行って体験した感想をお伝えしたりする連載「なぐもんGO」。今回は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が12月3日に発売する家庭用ゲーム機「プレイステーション クラシック」で、“初代”のゲームを初めて体験した。

「プレイステーション クラシック」で初代プレステを初体験

 体験したのは、SIEが発売に先駆けて開催したメディア向け体験会だ。「プレイステーション クラシック」は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現:SIE)が1994年12月3日に発売した「プレイステーション(プレステ)」の復刻版ゲーム機。プレステの外見やボタン配置、コントローラー、パッケージなどをそのままコンパクトサイズにしたもので、20タイトルのゲームを内蔵する。
 
内蔵する20タイトル

 プレステと並べてみると、色やデザインが精密に再現されていることがわかる。コントローラーもプレステと同じ重さに調節しており、手触り感も似ていた。筆者は初代プレステを触ったことがなかったので、非常に軽いコントローラーに驚いた。右スティックがないコントローラーは、「NINTENDO64」以来で、少し違和感を覚えた。左もスティックではなく主として十字キーでの操作なので、慣れるまでに時間がかかった。
 
「プレイステーション クラシック」(左)と「プレイステーション」

 もう少し詳しく観察すると、コントローラーの差込口は初代のデザインだったが、接続部分はUSB接続に変わっていた。メモリーカードの差込口もあるが、実際にはなにも差し込むことができない。パッケージに注目すると、前面は忠実に再現していた。
 
パッケージも忠実に再現

 プレステが発売されたとき、筆者はまだ生まれたばかりだったので、初めて触るゲーム機だ。そのため、まずは説明を聞きながら電源ボタンを探す作業から始まった。電源ボタンは天板の左下にある「POWER」と書かれたボタン。その上にある「RESET」と書かれているのは、リセットボタンだ。

 天板の右下にある「OPEN」と書かれたボタンが、ディスクの入れ替えを疑似的に実行するボタン。本来は中央のディスクトレイを開けるためのボタンだったが、ゲームタイトルは内蔵しているので他の役割を持つことになったのだという。
 
体験スペース

 本体の使い方をおおよそ把握したところで、いよいよ実際に起動してみる。電源を入れると、PlayStation 4(PS4)用ゲーム「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」内でプレステを起動した際と同じ音楽が流れ、同じ画面が表示された。唯一持っているプレステの体験と一致したので感動してしまった。すぐに画面は切り替わり、言語選択をしたらホーム画面に移り変わる。
 
ホーム画面でプレーするゲームを選ぶ。リセットボタンでホーム画面に戻ってくる

 ホーム画面は、上部に内蔵タイトルのラインアップがパッケージ画像で並んでいる。下部には、「設定」、「ガイド」、「仮想メモリーカード」、「再開ポイント」の項目が並ぶ。「仮想メモリーカード」では、ゲームごとに用意されたセーブデータを確認することができる。なお、メモリーカード差込口1にしかセーブできない。
 
仮想メモリーカードにセーブデータを作成できる

 「再開ポイント」では、各ゲームに一つだけ作れる中断データを利用できる。中断データは、ゲームのプレー中にリセットボタンを押せば作成できる。その際は、前回の中断データに上書きするか否かを尋ねられるので、問題なければ上書きしよう。最初は「いいえ」にカーソルがあわせてあるので、中断データを上書きする際は注意したい。
 
「再開ポイント」を作成する際はカーソルの位置に注意。中断データが消えてしまう危険もある

 諸々の機能を把握したところで、ゲームのプレーを開始する。最初はフロム・ソフトウェアのメカカスタマイズアクションゲーム「アーマード・コア」だ。PS3やPS4用の「アーマード・コア」シリーズしかプレーしたことがなかったので、操作はおぼつかなかった。最新作の礎となった作品としてプレーすると、感慨深い。徐々に慣れてくると、時間が限られているにも関わらず夢中になってしまった。
 
「アーマード・コア」を初めてプレーして感動

 次に、「XI [sai](サイ)」をプレーしてみた。XIは、盤面に設置されたダイスをころがし、目を揃えて消すパズルゲーム。1998年に発売され、ミリオンセールを記録した3Dアクションパズルゲームの珠玉の名作だという。操作を確認しながらエンドレスモードで頭をひねったが、デモプレーのようにテンポよく消していくことはできなかった。
 
頭を悩ませながらXIをプレー

 初めてプレーするゲームのほか、スクウェア(現:スクウェア・エニックス)のRPG「ファイナルファンタジーVII インターナショナル」や、バンダイナムコエンターテインメントのアクションゲーム「ミスタードリラー」、アトラスのRPG「女神異聞録ペルソナ」など、アーカイブスや復刻版をプレーした経験のあるゲームもプレーした。操作感の違いや初代の雰囲気を味わった。総じてロードは短く、ディスクドライブ時代との大きな違いを感じた。
 
このほかにもさまざまなゲームをプレーした。写真は、Gダライアス(左上)、ミスタードリラー(右上)、METAL GEAR SOLID(左下)、鉄拳3(右下)

 筆者はプレステを触ったことがなかったので、非常に新鮮なゲームとしてプレーできた。プレーする前は、失礼なことではあるが、「20年以上前のゲーム」と侮っていたことは否定できない。しかしながら、実際に触ってみると、最新の作品にはグラフィックスや操作性で引けを取るものの、未プレーのゲームとして十分に楽しめるクオリティだったといえる。
 
このほかにもさまざまなゲームをプレーした。写真は、Gダライアス(左上)、ミスタードリラー(右上)、METAL GEAR SOLID(左下)、鉄拳3(右下)

 今回の体験を通じて、プレステが初代から完成度の高いゲームであったことを確認できたとともに、最新のゲームがいかに進化しているのかも改めてわかった。「プレイステーション クラシック」は、昔を懐かしむユーザーだけでなく、初めてプレステを触るユーザーにとっても素晴らしい体験をもたらすだろう。(BCN・南雲 亮平)


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