ここ数年で喫煙者の間で一気に勢力を拡大した加熱式たばこ「IQOS」。都内の公衆喫煙所では全員IQOSという状況も珍しくない。注目の新製品「IQOS 3」は11月15日発売だが、一足先に実機が手に入ったので、前モデル「IQOS 2.4 Plus」との比較を含めて、新しくなったポイントを確かめてみた。

10月23日に発表された新型IQOS 3の変更点を確かめてみた

 まずは、前モデル「IQOS 2.4 Plus」と本体のデザインを比較した。チャージャーのサイズは横幅が約5mm短く、縦幅が約2mm、高さが0.4mm長くなり、見た目は縦長になった。全体的に丸みを帯びたこともあり、グリップ感は増している。本体のマッド加工は前モデルと変わらずだが、フタの部分はプラスチック素材になった。重量は3g増の103g。とはいえ、体感差はほとんどない。

 ホルダーは長さと幅がどちらも1mm程度短くなったが、重さは2g増。こちらも体感差はほとんどない。ホルダーボタンは前モデルから小型化。レイアウトは斜めになり、よりスタイリッシュになった。
 
「IQOS 3」と前モデル「IQOS 2.4 Plus」の比較

 これまでチャージャー・ホルダーともにロゴが際立つデザインだったが、「IQOS 3」では存在感が薄くなった。チャージャーはフタ部分に、ホルダーはキャップに小さく彫り込まれている。ガジェット好きからするとちょっとあっさりしすぎたようにも感じるが、ファッション性を重視する若い世代からは受け入れられやすいかもしれない。
 
チャージャー・ホルダーともにロゴの存在感は薄くなった

 地味な変更ではあるものの紹介しておきたいのが、クリーニングツール。これまでの太めな形状からスリムになった。清掃方法は同じくキャップを外して本体内部に挿入して回転させる方式。ブラシの形状を変えることで、清掃効率が高まっている。
 
クリーニングツールはスリム化。ブラシの形状も変更されている

 設計における最大の変更点といえるのが、ホルダーの格納方法だ。チャージャーのサイドに備わったボタンを押してフタを空ける方式から、サイドが丸ごと開く方式に変更された。従来はバネを用いていたため故障することが多かったが、機構をシンプルにすることで、耐久性は格段に上がった。

 また、チャージャーを格納するときの方向には制限がなくなった。どの向きで差し込んでも充電できるので、うっかり充電ができていないという事態は激減しそうだ。マグネットで強力にくっつくので、チャージャーを開けた状態で逆さにしてもホルダーは簡単に落下しない。
 
新採用したサイドオープニングシステム。
逆さにしてもマグネットで強力にくっついているのでチャージャーが落下しない

 充電コネクタはmicroUSBからUSB Type-Cに変更された。急速充電に対応するようになったことはヘビーユーザーにとっては大きな恩恵だろう。
 
充電はUSB Type-Cに変更

 実際に使用するときの手順は従来と変わらない。たばこスティックをホルダーに差し込み、ホルダーボタンを押すと振動とともに加熱を開始する。加熱完了後はライトが点灯するだけだったが、新型は同時に振動する仕様になった。使用時間が残り30秒になると振動でユーザーに知らせる機能は変わらずだ。

 1本吸うたびにチャージが必要なIQOSだが、「IQOS 3」ではこのチャージの充電時間が「IQOS 2.4 Plus」より40秒短縮された。残念ながら連続使用はできないが、そちらは同時に発売されたチャージャーとホルダーが一体化した「IQOS 3 MULTI」で対応している。
 
使用したあとのチャージ時間が40秒短縮された

 これまでもIQOSはチャージャーのキャップ部分を付け替えてカラーを変更することができたが、新型ではキャップのサイド部分もお気に入りのカラーに付け替えられるようになった。本体カラーが2色から4色に倍増したこともあり、よりカスタマイズ性が高まっている。
 
キャップだけでなくホルダーのサイドもカスタマイズできるようになった

 気をつけたいのは、味や吸い心地についての変更はないということだ。新型のメリットは「壊れにくい」「チャージの待ち時間が短い」「デザイン性が高い」の3点。発売時の価格は1万980円と割高なので、現在使用しているモデルに不満がない人は買い替える必要はないかもしれない。しかし、故障するたびに買い替えているという人やチャージ時間にストレスを感じる人にとっては、待ち望まれた改良機といえるだろう。(BCN・大蔵 大輔)