ソニーのBDレコーダー2018年モデル、新キーワードは「先録」

 ソニーは4月23日、同社として初めて「4K Ultra HD ブルーレイ」の再生に対応したBlu-rayディスク(BD)レコーダー6機種を5月26日に、BDプレーヤー「UBP-X700」を6月23日に発売すると発表した。

4K Ultra HD ブルーレイ対応のBDレコーダー2018年モデル

 BDレコーダー6機種は、HDR信号に対応した4K Ultra HD ブルーレイ対応をはじめ、4K対応テレビ「ブラビア」やデジタルビデオカメラ「ハンディカム」との連携を強化。ハンディカムとの連携では、まだ保存していないコンテンツを自動識別して保存する「差分取り込み機能」、ファイルのサムネイル表示、異なるファイルの連続再生、2K解像度へのダウンコンバード機能などを搭載する。

 また、放送波で供給される電子番組ガイド(EPG)経由では初回放送の8日前からしかできない新作ドラマ・アニメの録画を、インターネット経由で供給される専用の番組データを活用して最長1か月前から先行予約できる「新作ドラマ・アニメガイド」を新たに搭載。見たい番組を録り逃さない「先録(さきろく)」をキーワードに機能訴求していく。
 
ホーム画面と「新作ドラマ・アニメガイド」の表示例

 外出先からの録画予約や放送中・録画済みの番組をネットワーク経由でどこでも視聴可能な「Video & TV SideView」、事前にスマートフォンに転送してオフラインで視聴できる「おでかけ転送」、外付け HDDへ直接録画可能な「SeeQVault」に対応するほか、ハイレゾ対応フォーマットの拡大、従来の映像・音声信号用のHDMI出力と音声信号専用のHDMI出力端子の2系統装備、より簡単な初期設定など、便利な機能を盛り込んだ。

 価格はすべてオープン。税別の実勢価格は、トリプルチューナーでHDD容量が3TBの「BDZ-FT3000」が11万円前後、2TBの「BDZ-FT2000」が9万円前後、1TBの「BDZ-FT1000」が7万5000円前後、ダブルチューナーでHDD容量が2TBの「BDZ-FW2000」が8万円前後、1TBの「BDZ-FW1000」が6万5000円前後、500GBの「BDZ-FW500」が6万円前後の見込み。

 BDプレーヤー「UBP-X700」は、4K Ultra HD ブルーレイの標準規格のHDR10に加え、HDR10相当の輝度と12bitの色深度を表現する映像規格「Dolby Vision」に新たに対応した。「Dolby Atmos」や「DTS:X」にも対応しており、対応するサウンドバーやAVアンプと組み合わせると、シアターのような臨場感あふれるサウンドで4K HDRの美しい映像を楽しめる。
 
横幅がスリムになった「UBP-X700」

 前機種「UBP-X800」に比べ、横幅が90mm狭くなり、よりコンパクトで設置しやすくなった。音声信号専用のHDMI出力端子や、非4Kコンテンツをより高画質で視聴可能な「4Kアップコンバート機能」も備える。価格はオープンで、税別の実勢価格は3万円前後の見込み。
 

 なお、新製品の発売を記念して、BDレコーダー/プレーヤーの2018年モデル7機種とBDプレーヤー「UBP-X800」の購入者を対象に、抽選で1000人に『ブレードランナー2049』の4K Ultra HD Blu-rayソフトをプレゼントするキャンペーンを7月31日18時まで実施する。