ソフトバンクは9月13日、スマートフォンの新しい料金プランと割引サービスを発表した。

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月額7000円で最大50GBまで使える「ウルトラギガモンスター」

 競合のNTTドコモやKDDIがMVNOを意識した料金プランを7月に開始するなか、ただ一社、静観していたソフトバンクがついに新たな料金プランを打ち出した。

 榛葉淳 代表取締役副社長 兼 COOは「iPhone登場以前は年末期となる12月と新生活の3月だったが、今はiPhoneの新モデルが登場する9月が携帯電話商戦の最大のピークだ。したがって、新しいプランを発表するのは今日(新型iPhoneの発表直後)がベストと判断した」と、発表タイミングの理由を説明。「あなたファースト」というスローガンとともに、詳細を紹介した。
 
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「料金プランの変更は、最もスマホ市場が活発な9月こそベストのタイミング」と語る
榛葉淳 代表取締役副社長 兼 COO

最新iPhoneを半額で 対象機種・プログラム料・月月割でKDDIと差異化

 まず、最初に発表したのは「半額サポート for iPhone」。通常は24回(2年間)の分割払いの支払い回数を48回(4年間)にして、最初の2年間に支払う金額を半額にする。この仕組みのミソは、25か月目以降のタイミングでソフトバンクが指定する機種に機種変更し、それまで利用していた端末をソフトバンクが回収した場合に、端末代の残額は免除されることだ。
 
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「半額サポート for iPhone」の仕組みと特徴

 KDDIも機種料金が半額になる「アップグレードプログラムEX」を提供しているが、こちらは月額390円のプログラム料が発生し、端末はAndroid限定となっている。シェアの高いiPhoneの最新機種「iPhone 8」以降が対象、プログラム料が無料、さらに従来の割引サービス「月月割」も継続、という3点がソフトバンクの優位点となる。

月50GBの新データ定額プランを発表 家族割も適用範囲を拡大

 新しい料金プランの目玉は、2016年9月に開始した「ギガモンスター」のさらなるパワーアップだ。これまで「スマ放題」「スマ放題ライト」で選択できるデータ定額サービスとして、月20GBで月額6000円の「データ定額 20GB」と月30GBで月額8000円の「データ定額 30GB」の2つのプランを展開していたが、月50GBまで使える「データ定額 50GB」を「ウルトラギガモンスター」と名づけ、データ量と料金の双方で見直しを図った。

 「ギガモンスター」の提供開始から1年が経過し、契約しているユーザーは全体の55%、学生(U25)に限定すれば83%に上るという。当時は「これだけあれば十分」という想定で設定した大容量プランだが、加入後にユーザーのデータ利用量は倍増、約3割のユーザーが速度制限を経験したことがあるという結果が出た。
 
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「ギガモンスター」を契約している比率

 榛葉副社長は、「データトラフィックはドラスティックに増えており、その傾向はまだまだ続く」と予測。「ウルトラギガモンスター」の「データ定額 50GB」は、従来の「データ定額 30GB」より、容量を20GB上乗せしながら、料金は1000円安い7000円に設定した。
 
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大容量プランをより安く提供する

 「ウルトラギガモンスター」加入者を対象にした割引サービス「みんな家族割」も同時に開始。同プランの加入者が2人であれば1500円、3人であれば1800円、4人以上であれば2000円割引く。さらに、今回から「家族」の定義を変更。離れて暮らす家族や親戚も対象になり、同一住所なら恋人や友人でも適用されるという。
 
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「みんな家族割」の割引イメージ

 また、契約者が家族を紹介して「ウルトラギガモンスター」で新規契約すると、最大5人まで1人につき1万円をキャッシュバックする「みんな家族ご紹介キャンペーン」を18年3月31日までの期間限定で実施。11月30日までに「ウルトラギガモンスター」に申し込み、スマートログインを設定すると、「Yahoo!ショッピング」「ロハコ for SoftBank」のポイントが15倍になるキャンペーンも18年12月31日まで実施する。
 
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期間限定で加入キャンペーンも実施する

 今回の発表会では、NTTドコモの「docomo with」や「auピタットプラン」のような格安プランの発表はなかった。榛葉副社長から「安くスマホを使用したい人はワイモバイルに、思う存分使い倒したいならソフトバンクに」という発言があったが、ソフトバンクとして格安プランは打ち出さず、サブキャリアとのすみ分けを進めていく考えのようだ。(BCN・大蔵 大輔)