【IFA 2017】ファーウェイ、AI機能を包括する新プロセッサ「Kirin 970」発表

【ドイツ・ベルリン発】ファーウェイのRichard Yu コンシューマ・ビジネスグループ CEOは9月2日、「IFA 2017」でキーノートスピーチを行い、スマートフォンタブレット端末向けの独自の新プロセッサ「Kirin 970」を発表した。

 CPUやGPU、LTEモデムなどの機能に加え、世界で初めてNPU(Neural-network Processing Unit)と呼ばれるAIプロセッサを内蔵した。クラウドに接続することなくAI機能が利用できるため、複雑なタスクでも、より高速に処理できる。同社が10月16日にドイツ・ミュンヘンで発表するベゼルのないフルディスプレイの最新スマホ「Mate 10」と「Mate 10 Pro」に採用する予定。
 

「Kirin 970」を掲げるファーウェイのRichard Yu コンシューマ・ビジネスグループCEO

 Richard Yu CEOは「モバイル環境でもAI機能が必要になってきたが、スピードやセキュリティの問題を解決するには、クラウド接続でAIを使うのではなくプロセッサそのものに内蔵したほうが有利」と語り、Kirin 970の概要を紹介した。55億個のトランジスタを内蔵し、1.2G bpsのネットワークスピードを実現する一方、消費電力を20%低減し、大きさを40%小さくした。AIユニットを内蔵したことで、現行のKirin 960プロセッサに比べ、20%高速化しながら省エネ特性を50%向上させた。
 

「Kirin 970」の概要を説明する、Richard Yu コンシューマ・ビジネスグループ CEO

 AI機能を内蔵するKirin 970をスマホに搭載することで、リアルタイムの画像処理や低消費電力でのAR機能、高精度な多国語認識などが可能になる。また、スマホで重要視されている写真撮影についても「さらに高速なレスポンスとフォーカス、暗所での撮影にでもノイズ軽減などでの恩恵がある。被写体の画像を解析することで最適な撮影モードを自動的に選択する」(Yu CEO)と話した。(BCN・道越一郎)

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